厭離庵の紅葉/京都府京都市右京区

京都市右京区の嵯峨野エリアに位置する厭離庵(えんりあん)は、路地奥にあるため、うっかりすると通りすぎてしまいそうな寺院だ。清凉寺から西へと進んだ場所に入り口の看板が出ており、そこから狭い通路を抜けると入り口がある。散り紅葉と苔の名所であり、紅葉の時期、2024年11月1日(金)~12月7日(土)のみ特別公開される隠れ寺。人里離れた静寂な地で庭園を真っ赤に染める散り紅葉は、風情がある美しさ。藤原定家が百人一首を編纂した地であることに思いを馳せながら堪能できる。
見どころ
書院前の庭園には遅れて色付くカエデがあり、見事な紅葉を見せる。なんといっても、12月上旬頃での散り紅葉は風情があり絶景。座れる場所は少ないが、空いていれば縁側に座ってゆっくりする観賞できる。現在の建物は明治期に復興されたもので、本堂には如意輪観音を祀り、天井には西村公朝の優しい飛天の絵も描かれている。見学は庭園・茶室・本堂のみで、建物内への見学は不可。