【今週末は三連休】11月1日~3日の紅葉見頃はここ!まもなく見頃を迎えそうな全国の紅葉名所ガイド

全国

今週末はいよいよ11月。北日本・東日本だけでなく、関西をはじめ西日本でも紅葉の見頃を迎え始めている。今回は、今見頃を迎えている名所や、今週末(11月1日(土)~3日(祝))に美しい光景を楽しめそうな全国の紅葉スポットをピックアップして紹介する。

見頃を迎えそうな紅葉名所をピックアップ※写真は鳴子峡の紅葉
見頃を迎えそうな紅葉名所をピックアップ※写真は鳴子峡の紅葉画像提供:鳴子温泉郷観光協会


※各スポットの見頃は2025年10月29日時点の情報です。最新の情報は公式サイト等をご確認ください。
※そのほかの内容は取材時点の情報です。また、写真は2024年以前のものです。

【北海道】今見頃・まもなく見頃を迎えそうな紅葉名所

【北海道】大沼公園(散策路、大沼湖畔) / 秀峰駒ヶ岳と湖沼の織りなす景色が美しい国定公園

色づき状況:今見頃(※2025年10月29日現在)

西大島から望む大沼湖、紅葉と湖の絶景が広がる/大沼公園(散策路、大沼湖畔)の紅葉
西大島から望む大沼湖、紅葉と湖の絶景が広がる/大沼公園(散策路、大沼湖畔)の紅葉画像提供:七飯大沼国際観光コンベンション協会


大沼湖の秋の風物詩わかさぎ漁が本格化するころ、大沼湖、小沼湖、じゅんさい沼などの湖畔一帯は色鮮やかに染まり始める。例年10月中旬から下旬ごろ、カエデ類や、ヤマモミジ、ブナ、ナラなどの紅葉が見頃を迎え、湖と駒ヶ岳(1131メートル)を望む景色にいっそう鮮やかさを添える。JR大沼公園駅が近く、アクセスも便利。散策路や湖畔周遊道路の紅葉もおすすめで、徒歩や遊覧船などからゆっくりと楽しめる。特に湖畔周遊道路沿いには、大沼国際セミナーハウスや大沼駒ヶ岳神社、紅葉のトンネルのようになるスポットなどがあるので、ドライブやサイクリングもおすすめだ。


【北海道】鳥崎八景 / 鳥崎川によって生み出された渓谷美

色づき状況:今見頃(※2025年10月29日現在)

駒ヶ岳ダムから紅葉で彩られた渓谷を鑑賞できる/鳥崎八景の紅葉
駒ヶ岳ダムから紅葉で彩られた渓谷を鑑賞できる/鳥崎八景の紅葉画像提供:森観光協会


国道5号線から鳥崎川に沿って自然豊かな山間部へ向かうと、眼前に美しい渓谷が広がる。河口から約4から12キロメートルにわたる原生林の中には、8つの景勝ポイントが点在している。「屏風崖」は高さ約100メートルの断崖が続く壮大な景観が特徴で、「獅子狭間」は獅子の頭のような形をした奇岩を見ることができる。新緑や万緑の時期には緑に包まれた渓谷の美しさが際立つが、紅葉の時期になるとその景色は一変し、渓谷全体が赤や黄色に染まり、訪れる人々に鮮やかな姿を披露する。


【北海道】香雪園(見晴公園内) / 道内唯一の国指定文化財庭園

色づき状況:色づき始め(※2025年10月29日現在)

美しく色づいたカエデ並木/香雪園(見晴公園内)の紅葉
美しく色づいたカエデ並木/香雪園(見晴公園内)の紅葉画像提供:一般財団法人 函館住宅都市施設公社


見晴公園内にある香雪園は、「旧岩船氏庭園」として道内唯一の国指定文化財庭園となっている。園内には約150種類の樹木が植えられ、四季折々の自然が楽しめる。明治・大正時代に建てられた個性豊かな古建築も見どころの1つだ。緑のセンターには、植物や鳥に関する図書が置いてあり、来園者がゆっくり楽しめるよう休憩スペースを設けている。また、数寄屋風書院造の園亭も無料で見学できる。例年、10月中旬頃からヤマモミジやイロハモミジ、イタヤカエデ、イチョウ、カラマツなどが色づき始め、10月下旬から11月上旬頃が紅葉の見頃となる。

【東北】今見頃・まもなく見頃を迎えそうな紅葉名所

【東北・青森県】中野もみじ山 / 滝と渓流がつくる鮮やかな世界

色づき状況:色づき始め(※2025年10月29日現在)

渓流のさざめきを聞きながら紅葉を眺められる/中野もみじ山の紅葉
渓流のさざめきを聞きながら紅葉を眺められる/中野もみじ山の紅葉画像提供:青森県黒石市


青森県下有数の紅葉の名所。1803年、弘前藩主の津軽寧親公が京都から百余種の楓苗を取り寄せ移植して以来、モミジの名所として親しまれている。樹齢100年を超えるモミジが約130本もみられる歴史あるスポットだ。林の中には中野神社、不動館城跡があり、津軽三不動尊の1つがまつられていることでも有名。例年、10月中旬頃から色づき始め、10月下旬から11月上旬頃にかけてが紅葉の見頃となる。また、2025年10月18日~11月9日(日)は臨時観光案内所が開設される(夜間の案内は2025年11月3日(祝)まで)。


【東北・岩手県】厳美渓 / 川岸の景色が随一の名勝天然記念物

色づき状況:色づき始め(※2025年10月29日現在)

力強い岩と優美な紅葉のコラボレーションが見事/厳美渓の紅葉
力強い岩と優美な紅葉のコラボレーションが見事/厳美渓の紅葉画像提供:一関市観光協会


古都・平泉にも近く、一関市の主要観光地の1つである厳美渓。川底にできた甌穴(おうけつ)は大変珍しく、国の名勝天然記念物にも指定されている。ほかにも奇岩、怪岩、深淵、甌穴、滝など、約2キロにわたって続くスポットはどれも迫力満点だ。長い年月をかけて磨かれた岩肌とエメラルドグリーンの水流、そして四季折々の美しい景色は見もの。秋は紅葉が見どころで、10月中旬からモミジが鮮やかに色づき、渓流の滝とのコントラストを楽しめる。


【東北・秋田県】小安峡 / 渓谷から湯けむりを上げる大噴湯は圧巻

色づき状況:今見頃(※2025年10月29日現在)

紅葉でカラフルに染まった渓谷を流れる皆瀬川/小安峡の紅葉
紅葉でカラフルに染まった渓谷を流れる皆瀬川/小安峡の紅葉画像提供:湯沢市


秋田県湯沢市に位置する小安峡は、紅葉の名所として知られる。皆瀬川が深いV字峡の底を流れ、滝や急流が独特の景観を作る。秋になると、渓谷には黄や紅に彩られた木々が美しく色づき、特に轟音とともに白い湯けむりを上げる大噴湯とのコントラストが芸術的だ。遊歩道も整備されており、紅葉を見ながらハイキングが楽しめるほか、小安峡温泉が近くにあり、温泉に浸かって旅の疲れを癒やすこともできる。


【東北・秋田県】田沢湖 / 息をのむほど美しい、紅葉した山々と田沢湖のコラボ

色づき状況:今見頃(※2025年10月29日現在)

遊覧船で湖面からも紅葉を楽しめる/田沢湖の紅葉
遊覧船で湖面からも紅葉を楽しめる/田沢湖の紅葉画像提供:秋田県 観光文化スポーツ部


秋田県にある豊かな自然に囲まれた田沢湖は、水深423.4メートルと日本一の深さを誇る周囲約20キロメートルのほぼ円形の湖だ。「田沢湖ブルー」とも言われるルリ色の湖面が特徴で、天気や季節でその美しさは変わり、一期一会の景色に出合うことができる。秋にはルリ色の湖面がよりいっそう深みを増して、紅葉した山々と田沢湖のコラボは息をのむほどの美しい光景が広がる。レジャースポットも充実しており、キャンプやサイクリングのほか、サップやカヌーなども田沢湖では体験することができる。


【東北・山形県】天元台・西吾妻スカイバレー / 天元台ロープウェイの眺めは朝がおすすめ

色づき状況:今見頃(※2025年10月29日現在)

ロープウェイは山麓・湯元駅より標高差430メートルの高さを6分で運行/天元台・西吾妻スカイバレーの紅葉
ロープウェイは山麓・湯元駅より標高差430メートルの高さを6分で運行/天元台・西吾妻スカイバレーの紅葉画像提供:天元台高原


天元台の入口である白布温泉の裏手から白布三十三観音への紅葉道は、桜、イタヤカエデ、ブナなど色とりどりの紅葉がトンネルを形成している。また、秘湯「新高湯」から天元台ロープウェイの脇を流れる湯ノ入沢は、ナナカマド、ヤマウルシ、ヤマブドウの赤が美しく、白布大滝、大樽川へと流れが続く。さらに、天元台高原の南東滝見台から見る明道沢は、ナナカマド、ヤマウルシなどの深紅とダケカンバの黄色、トドマツの緑色や滝の白色が鮮やかなコントラストを作り出す。


【東北・宮城県】鳴子峡 / 断崖絶壁の上から見るV字峡谷の紅葉

色づき状況:今見頃(※2025年10月29日現在)

高さ約100メートルの渓谷に広がる紅葉は圧巻/鳴子峡の紅葉
高さ約100メートルの渓谷に広がる紅葉は圧巻/鳴子峡の紅葉画像提供:鳴子温泉郷観光協会


JR鳴子温泉駅から車で約10分。国道47号に平行して走るV字型峡谷は、大谷川の浸食により成立した峡谷で、高さ約100メートルの断崖絶壁が2.5キロにわたって続く。奇岩と松の緑が点在する中に織りなす紅葉美は数ある名所の中でも第一級といわれるほど。紅葉期間中はJR鳴子温泉駅から中山平温泉駅間で路線バスが運行する。例年、10月下旬から11月上旬頃にかけて、紅葉の見頃となる。


【東北・宮城県】定義如来西方寺(定義さん) / 平家ゆかりの寺院で紅葉が鮮やかに色づく

色づき状況:今見頃(※2025年10月29日現在)

燃えるような紅葉が五重塔を包み込む/定義如来西方寺(定義さん)の紅葉
燃えるような紅葉が五重塔を包み込む/定義如来西方寺(定義さん)の紅葉画像提供:定義如来西方寺(定義さん)


宮城県仙台市、源平合戦に敗れた平家家臣平貞能が守り抜いた阿弥陀如来を本尊とする寺院。親しみを込めて、「じょうぎさん」、「じょうげさん」とも呼ばれている。迫力ある山門をくぐると、御廟「貞能」や安徳天皇の遺品が埋められている天皇塚などがあり、平家ゆかりの地ならではの歴史を感じることができる。また、貞能、堂山門、鐘楼堂、手水舎、御守り授け所は登録有形文化財に指定されている。紅葉の名所としても知られており、秋の見頃には見事な紅葉を楽しみに訪れる参拝客も多い。


【東北・宮城県】蔵王エコーライン / 蔵王連峰が赤や黄に色づく

色づき状況:色づき始め(※2025年10月29日現在)

車の窓から極上の紅葉を眺められる/蔵王エコーラインの紅葉
車の窓から極上の紅葉を眺められる/蔵王エコーラインの紅葉画像提供:蔵王町農林観光課


宮城県と山形県をつなぎ蔵王連峰を東西に横断する山岳観光道路、蔵王エコーライン。9月下旬から10月下旬までカエデ類、ブナ、ナラなど赤、黄色を基調に色づき、紅葉を見ながらの秋のドライブが楽しめる。蔵王刈田岳山頂付近の御釜、山頂近くから見る紅葉の蔵王連峰もおすすめだ。


【東北・福島県】磐梯山ゴールドライン / 裏磐梯高原と会津をつなぐドライブコース

色づき状況:今見頃(※2025年10月29日現在)

色づく磐梯山の木々の間を縫うように走る/磐梯山ゴールドラインの紅葉
色づく磐梯山の木々の間を縫うように走る/磐梯山ゴールドラインの紅葉画像提供:裏磐梯観光協会


磐梯山や猪苗代湖など、自然が作り上げる壮大な風景とともにドライブを楽しめる全長17.6キロの観光道路。例年10月上旬からは、磐梯山が燃えるように色づく様子を間近で見ることができる。ビュースポットも豊富で、爆裂噴火でできた火口壁「黄金平」には、紅葉に彩られた山肌と荒々しい岩壁のダイナミックな風景が広がる。


【東北・福島県】南湖公園 / 湖面に映り込む紅葉が美しい公園

色づき状況:色づき始め(※2025年10月29日現在)

翠楽苑の紅葉ライトアップも幻想的で美しい/南湖公園の紅葉
翠楽苑の紅葉ライトアップも幻想的で美しい/南湖公園の紅葉画像提供:白河観光物産協会


名君であり茶人、また優れた作庭家でもあった12代白河藩主・松平定信によって、武士も庶民も楽しめる行楽地として1801年に築造された公園。日本最古の公園とも言われ、1周約2キロの湖周辺に広がっている。例年10月下旬から11月中旬にかけて、カエデなどの木々が色づき、湖面に映り込む様が見事だ。また、南湖公園は小径に囲まれているので、紅葉を楽しみながらの散歩もおすすめ。

【関東】今見頃・まもなく見頃を迎えそうな紅葉名所

【関東・栃木県】瀬戸合峡 / 鬼怒川が流れる断崖を見下ろす、秋の絶景

色づき状況:今見頃(※2025年10月29日現在)

色とりどりの鮮やかな紅葉と「渡らっしゃい吊橋」/瀬戸合峡の紅葉
色とりどりの鮮やかな紅葉と「渡らっしゃい吊橋」/瀬戸合峡の紅葉画像提供:日光市観光協会


鬼怒川の上流に位置する瀬戸合峡(せとあいきょう)は、凝灰岩が浸食されたことによって生まれた峡谷。川俣ダムより下流にあり、高さ100メートルもの断崖に囲まれた渓谷が2キロあまり続く。県道23号線(旧道)から見下ろすこともできる。紅葉の時期は、赤、黄、緑などの紅葉樹木に岩壁の白や黒が溶け込み素晴らしい風景に。栃木県の紅葉の名所として「とちぎの景勝100選」に選ばれている。


【関東・栃木県】ハンターマウンテン塩原 紅葉ハンターゴンドラ / 塩原の絶景紅葉で空中散歩

色づき状況:今見頃(※2025年10月29日現在)

ゴンドラの周りには紅葉の絶景が広がる/ハンターマウンテン 紅葉ハンターゴンドラの紅葉
ゴンドラの周りには紅葉の絶景が広がる/ハンターマウンテン 紅葉ハンターゴンドラの紅葉画像提供:ハンターマウンテン塩原


栃木県北部に位置するハンターマウンテン塩原は、東北道・西那須野塩原ICから約29キロの距離と都心から近く、首都圏から日帰りでアクセスできる身近なリゾート。 秋は「紅葉ハンターゴンドラ」を営業し、6人乗りのゴンドラで標高1600メートルの山頂まで約15分。紅葉パノラマの空中散歩を楽しめる。


【関東・栃木県】湯西川温泉(平家の里) / 平家落人伝説の伝わる温泉地の紅葉

色づき状況:今見頃(※2025年10月29日現在)

温泉に浸かりながら秋色に染まった渓谷を味わえる/湯西川温泉(平家の里)の紅葉
温泉に浸かりながら秋色に染まった渓谷を味わえる/湯西川温泉(平家の里)の紅葉画像提供:(一社)日光市観光協会


平家の落人伝説が残る栃木県・湯西川温泉。1573年(天正元年)に平家の子孫が温泉を発見したといわれている。温泉はアルカリ性単純泉で神経痛やリウマチ、外傷などに効能があるといわれる。ブナやモミジなどの燃えるような紅葉と、渓谷の迫力を間近に感じられる渓谷露天風呂も人気。また、里山に囲まれている湯西川温泉は、毎年10月中旬~11月中旬頃まで赤や黄色のグラデーションが美しい紅葉が楽しめる。


【関東・栃木県】古峰ヶ原高原 / 澄んだ空気の中で、色とりどりの紅葉を楽しめる

色づき状況:今見頃(※2025年10月29日現在)

見頃時期の景観/古峰ヶ原高原の紅葉
見頃時期の景観/古峰ヶ原高原の紅葉画像提供:(一社)鹿沼市観光協会


標高1200メートルの古峰ヶ原高原では、ハイキングをしながら紅葉狩りを楽しむことができ、秋口には遊歩道が鮮やかなモミジの絨毯に覆われる風景も美しい。ツツジの咲く春から紅葉の秋まで山歩きをする人々でにぎわう場所としても有名。修験者が修行をした三枚石や深山巴の宿などもあり、赤や黄色に染まった景色を見ながらの史跡めぐりもおすすめ。また高原登山口から林道へ登って行けば地蔵岳、夕日岳のダイナミックな山並みを一望することができる。


【関東・群馬県】谷川岳 / 切り立った岩肌に紅葉のコントラストが映える

色づき状況:今見頃(※2025年10月29日現在)

ダイナミックな山並みを紅葉が赤く染め上げる/谷川岳の紅葉
ダイナミックな山並みを紅葉が赤く染め上げる/谷川岳の紅葉画像提供:みなかみ町観光協会


日本百名山の1つ、標高1977メートルの谷川岳。頂上だけでなく稜線からの眺望も素晴らしく、10月上旬、天神尾根周辺のナナカマドが赤く染まると間もなく紅葉が始まる。谷川岳の東麓の一ノ倉沢の大岩壁は絶景で、みなかみ町を代表する名勝となっている。そのほかにも、山頂に続くロープウェイからは美しい山々の紅葉と空を一望することができる。


【関東・群馬県】榛名山・榛名湖 / カルデラ湖に紅葉が映る眺めが格別

色づき状況:色づき始め(※2025年10月29日現在)

深い青色の榛名湖と赤いモミジの調和を楽しめる/榛名山・榛名湖の紅葉
深い青色の榛名湖と赤いモミジの調和を楽しめる/榛名山・榛名湖の紅葉画像提供:榛名観光協会


赤城山、妙義山と共に上毛三山の1つに数えられる榛名山。山頂にはカルデラ湖の榛名湖とカルデラ内にできた榛名富士がある。秋になるとカエデ、モミジ、ヤマウルシ、カラマツ、桜などが鮮やかに色づき、山全体が紅葉で装われる。特に榛名富士山頂からの眺めは格別で、登山のほかにロープウェイを利用して移動することができる。西方に紅葉を映した榛名湖、遠方には谷川連峰、浅間山、関東平野を展望でき、晴天の日には富士山まで見ることができる。


【関東・群馬県】国指定名勝 吾妻峡 / 関東の耶馬渓と謳われた名勝の美しい渓谷

色づき状況:色づき始め(※2025年10月29日現在)

吾妻川の浸食でできた渓谷を紅葉が彩る/国指定名勝 吾妻峡の紅葉
吾妻川の浸食でできた渓谷を紅葉が彩る/国指定名勝 吾妻峡の紅葉画像提供:東吾妻町まちづくり推進課


群馬県吾妻(あがつま)川にかかるふれあい大橋から上流の新蓬莱まで約2.5キロの渓谷。紅葉の時期には両岸に生い茂るカエデ、クヌギ、イヌシデ、リョウブ、桜類の落葉樹が美しく色づく。紅葉は、例年、10月下旬頃から色づき始め、11月上旬頃にかけてが見頃となる。大昔に火山が噴き出した溶岩を吾妻川の水が深く浸食してできたと考えられ、九州の耶馬渓にちなんで関東の耶馬渓とも呼ばれる。なかでも川幅4メートル、深さ50メートルの深淵・八丁暗がり付近は最大の見どころ。


【関東・茨城県】袋田の滝 / 日本屈指の名瀑が艶やかな紅葉に染まる

色づき状況:色づき始め(※2025年10月29日現在)

滝と紅葉のコラボレーションが見事/袋田の滝の紅葉
滝と紅葉のコラボレーションが見事/袋田の滝の紅葉画像提供:(一社)大子町観光協会


茨城県にある、高さ120メートル、幅73メートルの大きさを誇り、日本三名瀑の1つに名を連ねる袋田の滝。流れが四段に落下することから、別名「四度(よど)の滝」とも呼ばれ、四季折々の表情を見ることができる。秋には、滝を囲うようにイロハカエデやオオモミジをはじめクヌギ、ナラ、ヤマウルシなどが赤や黄色に色づく。紅葉の時期の光景の美しさは、西行法師が詠んだ歌「花紅葉(もみち)経緯(たてよこ)にして山姫の錦織出す袋田の瀧」からもうかがい知ることができる。


【関東・埼玉県】秩父ミューズパーク / 秩父ミューズパークのイチョウ並木

色づき状況:今見頃(※2025年10月29日現在)

スカイロードのイチョウ並木/秩父ミューズパークの紅葉
スカイロードのイチョウ並木/秩父ミューズパークの紅葉画像提供:秩父ミューズパーク管理事務所


埼玉県秩父市にある公園、秩父ミューズパークのスカイロード(約3キロ)の両サイドに、約500本のイチョウ並木があり、例年10月下旬から11月上旬にかけて黄葉の見頃を迎える。また、園内のせせらぎ広場では、カエデが見事な紅色に染まる姿を見せてくれる。黄葉のトンネルの中をのんびりと散策したり、スカイトレインに乗車して眺めてみたり、秋の風情を楽しむことができる。

【甲信越】今見頃・まもなく見頃を迎えそうな紅葉名所

【甲信越・長野県】高峰高原 / 標高差による紅葉の移り変わりが美しい

色づき状況:今見頃(※2025年10月29日現在)

黄金色の紅葉に色づいた山々の悠然たる佇まい/高峰高原の紅葉
黄金色の紅葉に色づいた山々の悠然たる佇まい/高峰高原の紅葉画像提供:信州小諸フォトコンテスト入賞作品:清水貴弘氏


標高2000メートルの高峰高原から見えるカラマツ、ナナカマドの紅葉が美しい。富士山や八ヶ岳をバックに美しい黄葉を見せ、この絶景を例年は10月上旬頃からカラマツやナナカマド、シラカバなどが色づき始め、彩り出す。11月上旬頃にかけて、色鮮やかな紅葉や黄葉が一面に広がり見頃となる。


【甲信越・長野県】湯の丸高原 / 黄金色に輝くカラマツの黄葉

色づき状況:今見頃(※2025年10月29日現在)

山肌を染めるカラマツの黄葉/湯の丸高原の紅葉
山肌を染めるカラマツの黄葉/湯の丸高原の紅葉画像提供:信州とうみ観光協会


長野県の湯の丸高原には手頃な登山コースがあり、山頂からはほかの山並が一望でき、遠く北アルプスの山並から八ヶ岳、南アルプス、奥秩父の山々まで360度の大展望を楽しめる。雨が少なく気候が安定しておりロケーションもよいため、初心者でも安心して登れるコースとして人気だ。紅葉の季節には、ダイヤモンドダストのように空中をキラキラと輝かせるカラマツの落ち葉が楽しめる。例年10月上旬頃からカラマツなどが色づき始め、10月下旬頃にかけてが紅葉の見頃となる。


【甲信越・長野県】高瀬渓谷 / 静かな佇まいの県内有数の景勝地

色づき状況:今見頃(※2025年10月29日現在)

紅葉と水面のコントラストが美しい/高瀬渓谷の紅葉
紅葉と水面のコントラストが美しい/高瀬渓谷の紅葉画像提供:(一社)大町市観光協会


高瀬渓谷は、高瀬川に沿って連なる大町ダム・七倉ダム・高瀬ダムの3つのダムと、葛温泉を含む周辺一帯を指す。雄大な自然の中に突如現れる巨大なダムの風景は、まさに圧巻。おすすめのポイントは、高瀬ダム堰堤から見下ろした紅葉と、高瀬トンネル手前の北葛沢や尾入沢大橋から見る渓谷の紅葉だ。また、七倉ダムや大町ダムを彩る紅葉の変化も見応えがある。


【甲信越・長野県】富士見台高原 / 空中散歩で味わう絶景

色づき状況:今見頃(※2025年10月29日現在)

雲海とともに紅葉を楽しむことも/富士見台高原の紅葉
雲海とともに紅葉を楽しむことも/富士見台高原の紅葉(C)ジェイ・マウンテンズ・セントラル


10月中旬から始まる富士見台高原(標高1739メートル)の紅葉は、色づく景観が山のふもと、中腹、山頂と3段階で楽しめ、リフトでは紅葉を眺めながらの空中散歩ができる。歩くのに自信がない人でも、高原バスを利用すれば車窓から紅葉を楽しめ、この季節だけに見られる雲海と南アルプスからのご来光もいっぺんに味わえる。全長2500メートル、標高差600メートルのロープウェイからは、高地になるにつれ深まりゆく秋の様子が見られる。


【甲信越・長野県】白樺高原(蓼科山) / 高原一帯を染めるシラカバが見事

色づき状況:今見頃(※2025年10月29日現在)

湖畔からはフォトジェニックな風景を眺められる/白樺高原(蓼科山)の紅葉
湖畔からはフォトジェニックな風景を眺められる/白樺高原(蓼科山)の紅葉画像提供:立科町役場産業振興課


長野県にある、女の神山、諏訪富士とも呼ばれる優しい姿の蓼科山は、東に八ヶ岳、西に霧ヶ峰を望み、白樺高原のシンボルと言われる。広大な草原の蓼科牧場をはじめ、神秘的な女神湖や高山植物と野鳥の宝庫、御泉水自然園など見どころ盛りだくさん。紅葉シーズンにはシラカバをはじめ、カラマツやナナカマドなどが色づき、高原一帯を美しく染め上げる。


【甲信越・山梨県】南アルプス白鳳渓谷 / 白峰三山の麓に広がる雄大な渓谷

色づき状況:今見頃(※2025年10月29日現在)

白鳳渓谷の吊橋からの紅葉と北岳/南アルプス白鳳渓谷の紅葉
白鳳渓谷の吊橋からの紅葉と北岳/南アルプス白鳳渓谷の紅葉画像提供:南アルプス市


白峰三山を源流域とする野呂川沿いの渓谷。例年、10月上旬から11月上旬頃にかけての紅葉の時期には、カエデやナナカマド、ブナなどが鮮やかに色づき、晩秋には雪で山頂が白くなった北岳を背景とした、美しい景観が広がる。渓谷にかかる吊り橋からの眺めも見応えがある。バス停の横にある広河原インフォメーションセンターには、ロッカー、トイレ、売店などを完備。渓谷へ向かう南アルプス林道はマイカー規制(2025年11月3日(祝)まで)のため、夜叉神峠または、芦安市営駐車場でバスに乗り換えが必要。


【甲信越・新潟県】妙高高原スカイケーブル / リニューアルしたゴンドラで空中散歩が楽しめる

色づき状況:今見頃(※2025年10月29日現在)

紅葉を楽しみながら気持ちのよい森林浴を満喫できる散策コース/妙高高原スカイケーブルの紅葉
紅葉を楽しみながら気持ちのよい森林浴を満喫できる散策コース/妙高高原スカイケーブルの紅葉画像提供:R&Mリゾート株式会社


妙高高原スカイケーブルでは、遠く志賀や野尻の山並みから斑尾山、野尻湖まで一望できる大パノラマが楽しめる。大自然の中、標高1300メートルに向かって空中散歩を堪能できる。麓駅周辺には赤倉温泉があるので、紅葉散策を楽しんだら温泉でゆっくりと疲れを癒やすことができる。例年、10月中旬頃からブナやイタヤカエデ、ハウチワカエデ、ウリハダカエデ、ナナカマド、ヤマウルシ、ダケカンバなどが色づき始め、10月下旬頃にかけてが紅葉の見頃となる。


【甲信越・新潟県】苗場ドラゴンドラ / 気軽にゆったり、およそ25分の空中散歩

色づき状況:今見頃(※2025年10月29日現在)

ゴンドラから見渡す一面の紅葉世界/苗場ドラゴンドラの紅葉
ゴンドラから見渡す一面の紅葉世界/苗場ドラゴンドラの紅葉画像提供:苗場スキー場


美しい渓流の上などをアップダウンを繰り返しながら進む苗場ドラゴンドラは、片道約5.5キロという日本最長の長さを誇り、およそ25分の長い時間にわたって紅葉を楽しむことができる。また、道中には、エメラルドグリーンに輝く神秘的な湖の「二居湖」や、14号柱と呼ばれる、まるで紅葉の世界に飛び込んでいくかのようなスリルを体感できるスポットもあり、迫力満点の空中散歩を満喫できる。


【甲信越・新潟県】清津峡 / 紅葉と併せて楽しみたい施設も充実

色づき状況:色づき始め(※2025年10月29日現在)

切り立つ崖に色づく紅葉が自然の作り出す絶景だ/清津峡の紅葉
切り立つ崖に色づく紅葉が自然の作り出す絶景だ/清津峡の紅葉画像提供:(一社)十日町市観光協会


清流 清津川を挟んで切り立つ巨大な岸壁は全国に誇るV字型の大峡谷をつくり、国の名勝、天然記念物に指定されている。例年10月中旬から11月上旬にはモミジ、ウルシなどが紅葉のピークに。2018年春にリニューアルした清津峡渓谷トンネルのパノラマステーションからは、足元一面に張られた水面に峡谷が映り込む不思議な空間を通して絶景を鑑賞することができる。エントランス(カフェ、足湯)も新設され、いっそう楽しめるスポットとなっている。

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#見頃#紅葉#おでかけ#紅葉特集

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情報は2025年10月30日 19:44時点のものです。おでかけの際はご注意ください。

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