金福寺の紅葉/京都府京都市左京区

京都市左京区にある寺院。平安時代天台宗の寺院として創建されたが、江戸時代に円光寺の鉄舟によって復興され、臨済宗南禅寺派に改宗した。鉄舟と親しかった松尾芭蕉が度々訪れたという草庵は芭蕉庵と呼ばれ、一時期荒廃の後与謝蕪村が再興し、句会を開いていたとして有名。枯山水庭園や芭蕉庵など境内の随所にモミジが植えられており、目の覚めるような朱色が侘び寂びの美しさを一層引き立たせる。秋の紅葉も見応えがあり、例年、11月中旬頃から色付き始め、11月下旬にかけてが見頃となり、修学院・大原周辺の紅葉の名所として知られている。
見どころ
茅葺き屋根に散るモミジの赤と静かに佇む芭蕉庵の対比が美しく、ゆったりと当時を偲ぶことができる。芭蕉庵から高台へ向かうと京都市街を一望でき、さらに上がると蕪村ら俳人の墓がある。