今週末(11月30日・12月1日)の紅葉見頃はここ!まもなく見頃を迎えそうな全国の紅葉名所ガイド

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見頃が近づく紅葉スポットをピックアップ(写真は永観堂 禅林寺の紅葉)
見頃が近づく紅葉スポットをピックアップ(写真は永観堂 禅林寺の紅葉)画像提供:京都 禅林寺蔵

いよいよ12月にさしかかる今週末。北日本を中心に今年の紅葉は既に見納めとなったスポットも増える一方、これから見頃の本番を迎えるという紅葉名所も数多く存在する。今回は今週末(11月30日(月)・12月1日日(日))、美しい光景を楽しめそうな全国の紅葉スポットをピックアップして紹介する。

※各スポットの見頃は2024年11月27日時点の情報です。最新の情報は公式サイト等をご確認ください。
※そのほかの内容は取材時点の情報です。また、写真は2023年以前のものです。

【関東】今見頃・まもなく見頃を迎えそうな名所

【関東・群馬県】宝徳寺 / 眼前に広がる一幅の絵のような床もみじに時を忘れる

色づき状況:今見頃(※2024年11月27日現在)

本堂の床面に赤く映える幽玄の世界に心癒やされる/宝徳寺
本堂の床面に赤く映える幽玄の世界に心癒やされる/宝徳寺画像提供:宝徳寺


室町時代、領主であった桐生佐野正綱公により建立された群馬県桐生市にある禅寺。本堂の襖絵には今にも咆哮しそうな双龍が水墨画で描かれ、その正面では石と砂だけで自然の美を表した枯山水の庭園が静かな光をたたえる。種類の豊富な御朱印も宝徳寺の人気の理由のひとつ。年間を通じてさまざまな行事が催されており、特に名高い床もみじは全国的にも珍しい。春には境内で可憐に咲くぼたんの花、夏には涼やかな音を奏でる風鈴のトンネル、秋には燃えるように赤く色づく100本以上のカエデが、季節の移ろいとともに緑から赤へと姿を変えていく床もみじと共演し、訪れる者の目を楽しませる。


【関東・群馬県】徳明園 / 見頃が長い、エリア屈指の庭園紅葉美

色づき状況:今見頃(※2024年11月27日現在)

園内の日本家屋から紅葉で彩られた庭園を楽しめる/徳明園
園内の日本家屋から紅葉で彩られた庭園を楽しめる/徳明園画像提供:洞窟観音 徳明園


徳明園は、そのスケールの大きさで北関東屈指の名園と評される日本庭園。隣接する洞窟観音の建設と並行して造園が進められた。庭園は枯山水、池泉回遊、苔庭、石庭の4つのエリアからなり、それぞれに群馬の銘石とされる三波石の巨石とモミジがふんだんに配置、植樹され、紅葉の名所として名高い。庭園の特徴である高低差により色づき時期が異なるため、紅葉の見頃は例年11月中旬から12月上旬までと比較的長く、三十九観音の御利益洞窟観音ご参拝と秋の紅葉庭園を一緒に楽しめる。


【関東・茨城県】花貫渓谷 / 川のせせらぎを聞きながら紅葉狩りを楽しむ

色づき状況:今見頃(※2024年11月27日現在)

紅葉に彩られる汐見滝吊り橋/花貫渓谷
紅葉に彩られる汐見滝吊り橋/花貫渓谷画像提供:高萩市


大小さまざまな淵と滝が連なる渓谷。小滝沢キャンプ場から汐見滝吊り橋付近では、秋になるとモミジなどが見事に色づき、鮮やかな景色が広がる。全長60メートルの吊り橋を渡ると、眼下には汐見滝、さらに左右からは花貫川の清流沿いに茂る木々の枝がせり出し、紅葉を間近に感じることができる。例年、11月中旬から11月下旬頃が、紅葉の見頃の時期となる。


【関東・茨城県】筑波山 / 関東平野を一望できる紅葉スポット

色づき状況:今見頃(※2024年11月27日現在)

赤や黄色のグラデーションが秋を感じさせる/筑波山
赤や黄色のグラデーションが秋を感じさせる/筑波山画像提供:つくば観光コンベンション協会


男体山、女体山の2峰からなる筑波山は、標高の低い日本百名山のひとつ。山頂から御幸ヶ原にかけてはブナをはじめとした落葉紅葉樹が多く、11月上旬から紅葉を楽しむことができる。また、筑波山神社そばのケーブルカー宮脇駅周辺の紅葉も見事。山頂へは登山コースのほか、ケーブルカー、ロープウェイを利用すれば山頂付近まで楽にアクセスできる。


【関東・東京都】高尾山 / 山頂から谷いっぱいに広がる鮮やかなモミジが格別

色づき状況:今見頃(※2024年11月27日現在)

紅葉と富士山を同時に見ることができるときもある/高尾山
紅葉と富士山を同時に見ることができるときもある/高尾山画像提供:(公社)八王子観光コンベンション協会


高尾山は都心から電車で約1時間と好位置にある自然の宝庫で標高は599メートル。1967年(昭和42年)に明治の森高尾国定公園に指定された山内には、約1200種の植物、約100種の野鳥、約5000種の昆虫が生息している。中でも秋のモミジは格別で、山頂のもみじ台や薬王院の周辺、ケーブルカー清滝駅、高尾山駅など、約1カ月にわたって多くの登山者の目を楽しませている。


【関東・千葉県】本土寺 / 約1000本のモミジが境内を彩る

色づき状況:色づき始め(※2024年11月27日現在)

色鮮やかな紅葉が境内を彩る/本土寺
色鮮やかな紅葉が境内を彩る/本土寺成田山新勝寺 成田山公園の紅葉


水戸光圀の寄進と伝えられる古松、老杉の参道を抜け仁王門をくぐると、鮮やかな赤に染まる約1000本ものモミジが境内を彩る。また、五重塔や仁王門、回廊といった建造物と紅葉が織りなす風情ある景観から、多くの参拝者が訪れる。木々の色づき始めは例年11月中旬からで、オオサカズキのほか、徳川家康の側室・秋山夫人の墓近くにあることからその名がついた自生のシュウザンコウなどが観賞できる。


【関東・千葉県】成田山新勝寺 成田山公園 / 広大な敷地で約250本の紅葉を楽しめる

色づき状況:色づき始め(※2024年11月27日現在)

見る場所を変えるたび紅葉の彩りが微妙に変化して、風情を感じさせる/成田山新勝寺 成田山公園
見る場所を変えるたび紅葉の彩りが微妙に変化して、風情を感じさせる/成田山新勝寺 成田山公園画像提供: (一社)成田市観光協会


成田山新勝寺境内に広がる約16万5000平方メートルの大きな公園。四季折々の表情を楽しむことができる憩いの場として、成田山参詣者や市民から親しまれている。紅葉の見頃となる11月中旬から11月下旬には、色鮮やかに染まったモミジやイチョウ、クヌギなど約250本を観賞できる。特に、園内の成田山書道美術館周辺や竜智の池付近は紅葉の撮影スポットとして人気だ。池の水面に映し出された様子は雅やかで、時間がゆっくりと感じられ、勾配のある散策路では、足を進める度に目まぐるしく変化する風景を楽しむことができる。


【関東・神奈川県】箱根(強羅) / 和庭園に映える紅葉が見られるスポット

色づき状況:今見頃(※2024年11月27日現在)

赤や黄色に色づく箱根の紅葉スポット/箱根(強羅)
赤や黄色に色づく箱根の紅葉スポット/箱根(強羅)画像提供:箱根町企画観光部観光課


神奈川県の箱根の紅葉は芦ノ湖から始まり、仙石原、強羅、小涌谷へと移ってゆく。最も美しいポイントのひとつが強羅の箱根美術館で、苔庭、竹庭に紅葉が映える。箱根強羅公園も名所とされ、噴水や白雲洞茶苑の周囲に植えられたモミジと噴水や茶室の茅葺き屋根の風景も美しい。加えて、園内に咲く秋バラとの共演も見どころ。また、入園自由の蓬莱園の紅葉も見事で、11月中旬が見頃となっている。


【甲信越】今見頃・まもなく見頃を迎えそうな名所

【甲信越・山梨県】名勝 猿橋 / 日本三奇橋のひとつ「甲斐の猿橋」

色づき状況:今見頃(※2024年11月27日現在)

優れた建築技法も魅力のひとつ/名勝 猿橋
優れた建築技法も魅力のひとつ/名勝 猿橋画像提供:大月市


歌川広重の浮世絵「甲陽猿橋之図」にも描かれた「岩国の錦帯橋」「木曽の棧(かけはし)」と並ぶ日本三奇橋のひとつ。橋脚を使わずに両岸から張り出した4層のはね木によって支えられている。秋の紅葉の時期も美しく、例年11月にかけてモミジ、ケヤキ、イチョウが見頃を迎え、周囲を錦秋に染め上げるさまは、息を飲むほど美しい景色だ。


【甲信越・山梨県】福士川渓谷 / 南アルプスから流れる川がつくる渓谷

色づき状況:今見頃(※2024年11月27日現在)

川面に紅葉が映し出される様は美しい/福士川渓谷
川面に紅葉が映し出される様は美しい/福士川渓谷画像提供:南部町


篠井山、青笹山など南アルプスの山々を源流とする、福士川が刻み込んだ渓谷。例年、11月中旬から12月上旬にかけて、ヤマモミジを中心に、カエデやイロハモミジなどさまざまな樹木の紅葉が楽しめる。周辺には日帰り温泉施設の奥山温泉があるので、紅葉を眺めたあとはゆっくり温泉で体を休めることができる。

タグ:
#見頃#おでかけ#紅葉特集

この記事で紹介された紅葉スポット

情報は2024年11月28日 14:00時点のものです。おでかけの際はご注意ください。

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