朝晩の冷え込みに季節の進みを感じるこの頃。各地では本格的な紅葉シーズンを迎え、紅葉狩りを満喫できるイベントが続々と開催予定だ。そこで今回は、今週末(10月25日(土)・26日(日))にライトアップが行われる紅葉スポットをピックアップしてご紹介!秋の夜風に吹かれながら、幻想的な風景を楽しんでみて。
那谷寺の紅葉/石川県小松市
国名勝に指定されている奇岩遊仙境の展望は絶景
画像提供:那谷寺
2015年にフランスの旅行ガイドブック「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」に石川県南加賀から初めて掲載され、一つ星に格付けされた寺院。23万平方メートルの境内には重要文化財が点在する他、紅葉時にはイロハモミジ、ヤマモミジ、ハウチワカエデなどが赤々と色づき、白い奇岩遊仙境の岩肌に映える。また、2025年10月3日(金)~26日(日)の金曜・土曜・日曜・祝日および最終週の木曜(計14日間)17時~21時(最終入場20時30分)には、ライトアップイベント「NAKED夜さんぽ那谷寺・石川」が開催(※料金は中学生以上2000円、小学生1000円、未就学児および障がい者手帳持参者は入場無料)。
見どころ
展望台から眺める奇岩遊仙境(国名勝指定)の展望は絶景。岩肌と紅葉の織りなす風景は、角度によってさまざまな表情を見せるので、長くじっくりと楽しめる。例年、10月下旬頃から色付き始め、11月上旬から11月下旬頃にかけてが紅葉の見頃となる。
| 例年の色付き始め |
10月下旬 |
| 例年の紅葉見頃 |
11月上旬~11月下旬 期間は例年の見頃。気象条件により前後する場合あり |
那谷寺の紅葉の色づき状況
色づき始め
紅葉色づき情報提供元:JRシステム
現在の色づき状況や紅葉イベントの開催情報は、事前に問い合わせ先までお尋ねのうえおでかけください。
越前陶芸公園の紅葉/福井県丹生郡越前町
園内を彩る鮮やかな紅葉
画像提供:福井県陶芸館
陶土、陶石の地下資源が豊富なことから古くから窯業が盛んで、日本六古窯の一つに数えられる越前焼。その発祥の地にある越前陶芸公園は、築山緑庭の丘陵に囲まれた自然豊かな公園。12万平方メートルにもおよぶ広大な陶芸公園には、秋になると色づく落葉樹も多く、公園内に点在する岡本太郎のモニュメント「月の顔」、イサム・ノグチの作品「レインマウンテン」などの陶彫作品と、この季節ならではの共演を見せてくれる。例年10月下旬から色づき始め、見頃は11月上旬となる。
見どころ
越前陶芸村内にある福井県陶芸館にて、「越前焼×イルミネーション『五千色の陶あかり』」を開催。約5000灯の越前焼のあかりとり「陶あかり」が日本庭園や紅葉を色鮮やかに染め上げる。開催期間は2025年10月下旬から2026年1月中旬の土日祝(12月28日~1月4日は休館)。
| 例年の色付き始め |
10月下旬 |
| 例年の紅葉見頃 |
10月下旬~11月上旬 期間は例年の見頃。気象条件により前後する場合あり |
越前陶芸公園の紅葉の色づき状況
色づき始め
紅葉色づき情報提供元:JRシステム
現在の色づき状況や紅葉イベントの開催情報は、事前に問い合わせ先までお尋ねのうえおでかけください。
鐘山の滝の紅葉/山梨県富士吉田市
赤く染まるイロハモミジが滝の美しさを引き立てる
画像提供:ふじよしだ観光振興サービス
落差約10メートルの滝2条からなる鐘山の滝は、山中湖、忍野八海をもととする富士山伏流水も含まれる桂川の滝。昔から山梨県富士吉田市民の夏の癒しスポットとして愛されてきた、自然豊かな環境にあるマイナスイオンたっぷりのおすすめスポット。春にはピンクのミツバツツジが、夏には青々とした新緑が、秋にはイロハモミジが滝の美しさを引き立たせる。
見どころ
時間帯によっては滝に木漏れ日が差し込む美しい光芒の写真が撮れると、写真家の間では有名な撮影スポットでもある。2025年10月25日(土)~11月9日(日)は吉田の紅葉まつりを開催。日没から21時までライトアップされるほか、土日祝はイベントを開催予定(※詳細は公式サイトを参照)。
| 例年の色付き始め |
11月上旬 |
| 例年の紅葉見頃 |
10月下旬~11月上旬 期間は例年の見頃。気象条件により前後する場合あり |
現在の色づき状況や紅葉イベントの開催情報は、事前に問い合わせ先までお尋ねのうえおでかけください。
懐古園の紅葉/長野県小諸市
色とりどりのモミジが咲き誇るさまが魅力だ
画像提供:小諸市懐古園
長野県にある懐古園は元々は小諸城があった場所で、1926年(大正15年)に造園の権威・本多静六氏の設計により、近代的な公園として整備された。400年を超える苔むした石垣の緑と、紅葉した園内のケヤキやモミジ、そしてカエデなどの樹々とのコントラストが見事。11月上旬に見頃を迎え、各所で燃えるような紅葉を見ることができる。特に、紅葉ヶ丘の紅葉は必見。
見どころ
園内各所に島崎藤村や若山牧水、高濱虚子といった歌人の歌碑が置かれている。紅葉を眺めながら書かれた歌を口ずさめば、より味わい深く観賞できる。また、園内には動物園や児童遊園地もあり、家族で一日満喫することができる。2025年10月25日(土)~11月24日(振休)には、小諸城址懐古園紅葉まつりと小諸城址懐古園ライトアップを開催。また、併せて2025年10月22日(水)~11月9日(日)には、菊の花の展示会「東信菊花展」を懐古園内の馬場にて開催。
| 例年の色付き始め |
10月中旬 |
| 例年の紅葉見頃 |
11月上旬~11月中旬 期間は例年の見頃。気象条件により前後する場合あり |
懐古園の紅葉の色づき状況
色づき始め
紅葉色づき情報提供元:JRシステム
現在の色づき状況や紅葉イベントの開催情報は、事前に問い合わせ先までお尋ねのうえおでかけください。
奥飛騨温泉郷の紅葉/岐阜県高山市
秋晴れの空と山々の紅葉が美しい
画像提供:(一社)奥飛騨温泉郷観光協会
乗鞍岳、焼岳、穂高連峰などの北アルプスの雄大な山々に抱かれてひっそりとたたずむ、岐阜県、飛騨・高山エリアの平湯・福地・新平湯・栃尾・新穂高の5つの温泉地。これらを総称して「奥飛騨温泉郷」と言い、100を超える露天風呂は日本一とも言われている。例年見頃となる10月中旬には、あたり一面が赤や黄色など鮮やかに色づき、多くの人で賑わう。露天風呂に浸かりながら、紅葉に染まる景色を眺めるのは格別。「飛騨・美濃紅葉33選」にも選ばれた紅葉スポット。
見どころ
条件が揃うと、まっ青な空に初雪をかぶった北アルプス、そしてふもとの紅葉のトリコロールカラーの景色が楽しめる。2025年10月5日(日)~11月5日(水)には福地温泉で、10月上旬~11月中旬には新穂高温泉の中尾高原でライトアップを開催。日没から幻想的にライトアップし、夕食後の散歩に色鮮やかな紅葉を楽しめる。
| 例年の色付き始め |
9月下旬 |
| 例年の紅葉見頃 |
10月上旬~10月下旬 期間は例年の見頃。気象条件により前後する場合あり |
現在の色づき状況や紅葉イベントの開催情報は、事前に問い合わせ先までお尋ねのうえおでかけください。
新穂高温泉の紅葉/岐阜県高山市
新穂高ロープウェイからの紅葉
画像提供:新穂高ロープウェイ
山々に囲まれる飛騨・高山エリアの新穂高温泉の紅葉は、毎年10月上旬から下旬にかけて見頃となり、辺り一面が鮮やかに色づく。新穂高ロープウェイから見下ろす景色は、赤や黄色の紅葉のグラデーションが美しく、まるで絵画のよう。10月中旬を過ぎた頃からは、秋晴れの日には真っ青な空に初雪を被った北アルプスと紅葉が織りなす絶景を望むことができる。周辺には源泉かけ流しの露天風呂があり、湯に浸かりながら紅葉を楽しめるため多くの人で賑わう。
見どころ
全長150メートル、高さ70メートルの北アルプス大橋。10月中旬頃には辺り一帯が紅葉に包まれ、正面には笠ヶ岳や錫ヶ岳の雄大な北アルプスが眺められ、写真撮影のポイントとしても人気だ。標高1000メートル付近に位置する中尾高原では、10月上旬~11月中旬の日没から21時まで高原内の紅葉をライトアップ。昼間とは違った幻想的にライトアップされた紅葉を楽しめる。
| 例年の色付き始め |
9月下旬 |
| 例年の紅葉見頃 |
10月上旬~10月下旬 期間は例年の見頃。気象条件により前後する場合あり |
現在の色づき状況や紅葉イベントの開催情報は、事前に問い合わせ先までお尋ねのうえおでかけください。
合掌造り民家園(白川郷)の紅葉/岐阜県大野郡白川村
夕日によって美しく照らし出された紅葉。展望台からの景色
画像提供:岐阜県白川村役場
白川郷は、岐阜県内の庄川流域の呼称で合掌造りの集落が有名だ。そこにある野外博物館合掌造り民家園では、県重文9棟を含む全25棟の古民家等を保存、公開している。秋の紅葉の時期も見応えがあり、例年、10月中旬頃からカエデやナラ、トチなどが色づき始め、10月下旬から11月上旬頃にかけてが見頃の時期となる。
見どころ
錦の山に彩られた秋の白川郷。村一面が秋色に染まる美しい風景を見ることができる。2025年10月25日(土)・26日(日)、11月1日(土)・2日(日)は合掌造り民家園でライトアップが実施され、幻想的な夜景を楽しめる(紅葉のライトアップは合掌造り民家園のみ)。
| 例年の色付き始め |
10月中旬 |
| 例年の紅葉見頃 |
10月下旬~11月上旬 期間は例年の見頃。気象条件により前後する場合あり。合掌造り民家園のライトアップは、2025年10月25日(土)、26日(日)、11月1日(土)、2日(日)の計4日 |
合掌造り民家園(白川郷)の紅葉の色づき状況
色づき始め
紅葉色づき情報提供元:JRシステム
現在の色づき状況や紅葉イベントの開催情報は、事前に問い合わせ先までお尋ねのうえおでかけください。
茶臼山高原の紅葉/愛知県北設楽郡豊根村
紅葉と青空のコントラストも見どころ
画像提供:(一財)茶臼山高原協会
愛知県の最高峰、標高1415メートルの茶臼山は県下で最も早くカエデやブナなどが美しく色づく。県内で最も早く例年10月上旬から徐々に葉が色づきはじめ、下旬にはピークをむかえる。時間に余裕があるのなら、観光リフトに昇り、麓の紅葉を見下ろすのもおすすめで、11月上旬まで楽しめる。茶臼山高原道路から眺める紅葉も格別だ。
見どころ
2025年9月13日(土)から11月3日(祝)の期間は、秋の茶臼山高原まつりが開催。10月11日(土)から11月3日(祝)の土・日・祝には、ライトアップも実施(17時~20時)。また、10月12日(日)は、いも煮会が開催され、芋煮や焼き芋、五平餅などのお店が出店する。
| 例年の色付き始め |
10月上旬 |
| 例年の紅葉見頃 |
10月中旬~11月上旬 期間は例年の見頃。気象条件により前後する場合あり |
茶臼山高原の紅葉の色づき状況
色づき始め
紅葉色づき情報提供元:JRシステム
現在の色づき状況や紅葉イベントの開催情報は、事前に問い合わせ先までお尋ねのうえおでかけください。
赤目四十八滝の紅葉/三重県名張市
滝に紅葉が加わり、一層豊かな景観が楽しめる
画像提供:赤目四十八滝渓谷保勝会
約4キロにわたる赤目渓谷は、室生火山群が多年にわたる風化浸食作用により現出した柱状節理の断崖絶壁に挟まれ、赤目五瀑と呼ばれる不動滝、千手滝、布曳滝、荷担滝、琵琶滝をはじめ大小さまざまな滝が点在する。春はヤマザクラ、ヤマブキ、ツツジ、初夏は新緑、秋は紅葉、冬は雪景色に氷瀑と、四季それぞれに趣を変えていく。秋の紅葉ではイロハモミジ、カエデ、ヤマザクラなどを楽しむことができ、長坂山へのトレッキングコースからは渓谷と赤く染まった山並みを一望できる。
見どころ
2025年10月26日(日)~2026年1月25日(日)には、「三重赤目 滝あかり」を開催。夜は光に照らされた幻想的な滝のライトアップを楽しめる。2025年10月26日(日)~11月30日(日)17時~20時および12月6日(土)~2026年1月25日(日)17時~19時30分は、料金(大人700円、小学生・中学生400円 ※渓谷入山料1000円)を支払えばそのまま見ることができる(※12月〜1月の期間は土日祝のみ開催、クリスマス期間(12月22日(月)~12月25日(木))は特別開催、12月29日(月)~1月3日(土)は休館のため休み)。
| 例年の色付き始め |
10月下旬 |
| 例年の紅葉見頃 |
11月上旬~11月下旬 期間は例年の見頃。気象条件により前後する場合あり |
現在の色づき状況や紅葉イベントの開催情報は、事前に問い合わせ先までお尋ねのうえおでかけください。
仁和寺の紅葉/京都府京都市右京区
境内にそびえる国の重要文化財「五重塔」と真っ赤な紅葉
画像提供:仁和寺
光孝天皇の勅願により886年(仁和2年)に造営が開始され、888年(仁和4年)に完成した真言宗御室派総本山 仁和寺。年号を寺名とした歴史の深い仁和寺は1994年(平成6年)12月に、古都京都の文化財として世界遺産に登録された。御室桜の桜も有名だが、秋は境内を彩る紅葉も圧巻で、秋ならではの情景が楽しめる。例年、10月下旬頃からイロハモミジなどが色付き始め、11月上旬頃から12月上旬頃にかけてが紅葉の見頃の時期となる。
見どころ
令和7年度特別公開として「仁和寺紅葉雲海ライトアップ」を、2025年10月24日(金)~12月14日(日)の金土日祝18時30分〜21時に開催(受付開始18時、受付終了20時30分。拝観休止日は仁和寺公式サイトを参照。料金2800円、 高校生以下無料)。
| 例年の色付き始め |
10月下旬 |
| 例年の紅葉見頃 |
11月上旬~12月上旬 期間は例年の見頃。気象条件により前後する場合あり。2025年10月24日(金)~12月14日(日) ライトアップ ※拝観休止日は仁和寺公式サイトを参照 |
現在の色づき状況や紅葉イベントの開催情報は、事前に問い合わせ先までお尋ねのうえおでかけください。