円成寺の紅葉/奈良県奈良市
桜門前に広がる美しい庭園の木々が色づくと、池の水面に映りひときわ美しい景色となる。平安時代末期に造成されたと見られている庭園は、時代を経て昭和51年に庭園の復元改修を施行し、名勝庭園を復活させた。平安から鎌倉時代にかけて貴族住宅に流行した寝殿造系庭園に類似しており、境内には文化財として石塔、石造仏や碑が多くある。
見どころ
本堂、桜門、多宝塔、鐘楼、護摩堂、春日堂などを縁取る紅葉は美しい。池のそばにお食事処があり、庭園の紅葉を眺めながら食事ができる。国の名勝に指定されている庭園は藤原時代の作庭で、舟遊式と浄土式を併せ持つ当時の都好みを今に伝える貴重な遺構。