平井大師寺の紅葉/奈良県宇陀市
菟田野の北東、平井の大師山に残る四国八十八ヶ所を模した霊場。幕末の石工、丹波佐吉(村上照信)が弟子たちと共に刻んだもので約百体の石仏が大師山をとりまいている。入口から本堂付近に鮮やかに色づくモミジが見られる。散策に適したコースもあり、奈良の自然と歴史が織りなす風景の中、その落ち着いた雰囲気と、伝統的な佇まいを感じられる。
見どころ
大師山をとりまく石仏群の各石仏には、本尊を浮き彫りにして、本尊の仏名、霊場番号、霊場名を刻んでいる。また台石に寄進者の氏名が残されていて、とりわけ十九番、立江寺の地蔵石仏は小形ながらも秀作といわれている。