日本の秋の風物詩といえば紅葉。ビルが立ち並ぶ都心にも、紅葉を楽しめるスポットは意外と多くある。今回は、都心や少し足を伸ばせばすぐに行ける毎年人気の東京都内のおすすめ紅葉名所を、5カ所厳選してご紹介。早ければ一部スポットでは10月中旬ごろから紅葉が見頃となり、遅いところでは12月上旬まで楽しめる。2024年も例年通りの見頃となりそうだ。

※本記事は一部2023年の情報です。2024年の情報に随時更新しております。

奥多摩(奥多摩湖畔)の紅葉/東京都西多摩郡奥多摩町

奥多摩(奥多摩湖畔)の紅葉

奥多摩湖の岸辺を覆うように広がる紅葉

画像提供:奥多摩観光協会

東京都の奥多摩湖は、多摩川を小河内ダム(おごうちダム)によって堰き止めて造られた人造湖(貯水池)。周囲の山々の紅葉が湖面に映り、奥多摩湖畔や奥多摩周遊道路の紅葉など、それぞれ違った表情の紅葉を楽しむことができる。ダムサイトの遊歩道(見はらしの丘・奥多摩湖いこいの路)も紅葉の中を進むようにハイキングを楽しめる。奥多摩湖畔では例年、10月下旬頃からカエデやコナラ、イチョウなどが色付き始め、11月中旬頃にかけて紅葉が見頃となる。

見どころ

奥多摩周遊道路の月夜見第一駐車場からは、奥多摩湖と紅葉に彩られた山々を望むことができる。また、奥多摩むかし道、東京都立奥多摩湖畔公園 山のふるさと村、奥多摩湖いこいの路、見はらしの丘なども、紅葉の見どころになっている。

例年の色付き始め 奥多摩湖10月中旬
例年の紅葉見頃 10月下旬11月中旬 期間は例年の見頃。気象条件により前後する場合あり

奥多摩(奥多摩湖畔)の紅葉の色づき状況

青葉

紅葉色づき情報提供元:JRシステム

現在の色づき状況や紅葉イベントの開催情報は、事前に問い合わせ先までお尋ねのうえおでかけください。

国営昭和記念公園の紅葉/東京都立川市

国営昭和記念公園の紅葉

カナールイチョウ並木は人気の紅葉スポット

画像提供:国営昭和記念公園

園内2か所のイチョウ並木「かたらいのイチョウ並木(98本、300メートル)」と立川口「カナール沿い(106本、200メートル)」は、黄葉シーズンには黄金色のトンネルとなり人気の高いスポット。圧巻の景色を楽しめる。「日本庭園」ではカエデ類(約300本)が紅葉する。その他、園内の各所でケヤキやカツラ、ナンキンハゼなど広葉樹が色づき、季節の彩りを添える。それぞれに趣の異なる紅葉と黄葉を楽しむことができ、全身で秋を感じることができる。また、2024年11月2日(土)~12月1日(日)(9:30~16:30)には「黄葉・紅葉まつり2024」を開催。

見どころ

黄葉・紅葉まつりの期間には、ライトアップイベント「秋の夜散歩2024」を開催(プレオープンは10月31日(木)~11月1日(金))。期間中は、園内の「日本庭園」「かたらいのイチョウ並木」がライトアップされ、会場を結ぶ園路にもライティングスポットが設けられる。

例年の色付き始め 10月下旬
例年の紅葉見頃 10月下旬11月下旬 期間は例年の見頃。気象条件により前後する場合あり。2024年11月2日(土)~12月1日(日)秋の夜散歩2024(プレオープン10月31日(木)~11月1日(金))※プレ期間中の日本庭園入園は無料

現在の色づき状況や紅葉イベントの開催情報は、事前に問い合わせ先までお尋ねのうえおでかけください。

六義園の紅葉/東京都文京区

六義園の紅葉

六義園夜間特別観賞(中の島)

画像提供:公益財団法人東京都公園協会

駒込駅からほど近い六義園(りくぎえん)は、回遊式築山泉水の江戸期を代表する大名庭園11月下旬の見頃になるとイロハカエデ約400本の他、ドウダンツツジやイチョウなど紅葉する木、計約560本が庭園を鮮やかに彩り、山や池が配された園内のいたる所で紅葉が楽しめる。特に園の西、水香江あたりの紅葉が見事だ。つつじ茶屋や山陰橋は特に画になる。

見どころ

2024年11月22日(金)~12月4日(水)の18時~20時30分(最終入園19時30分)は「庭紅葉の六義園 夜間特別観賞」を開催。庭のライトアップや土蔵壁面への投影が行われる。日常とは異なる幻想的な大名庭園で、落ち着いた秋日の佇まいと艶やかな紅葉を楽しめる(※夜間特別観賞には観賞券が必要。詳細は公式サイトをご確認ください)。

例年の色付き始め 11月上旬
例年の紅葉見頃 11月下旬12月上旬 期間は例年の見頃。気象条件により前後する場合あり

六義園の紅葉の色づき状況

青葉

紅葉色づき情報提供元:JRシステム

現在の色づき状況や紅葉イベントの開催情報は、事前に問い合わせ先までお尋ねのうえおでかけください。

明治神宮外苑の紅葉/東京都新宿区

明治神宮外苑の紅葉

青山通りから眺める光景は見事のひと言

画像提供:明治神宮外苑

約300メートル続くイチョウ並木が有名な明治神宮外苑は、都内を代表する黄葉スポット。通りの両側にイチョウが立ち並ぶ様はまさに黄金ロードと呼ぶにふさわしい。青山通り口から樹高の高い順に植えられたイチョウは遠近感が強調され、奥に立つ聖徳記念絵画館との景観美が実に見事だ。青山通りから眺めると、まるで絵画のような美しい風景が眼前に広がる。

見どころ

イチョウの木の下では、黄色いじゅうたんのように落葉が敷き詰められる。4年に1度、樹姿を整える剪定をしているため、他のイチョウ並木では見られない円錐三角の形が特徴。

例年の色付き始め 11月中旬
例年の紅葉見頃 11月中旬12月上旬 期間は例年の見頃。気象条件により前後する場合あり

明治神宮外苑の紅葉の色づき状況

青葉

紅葉色づき情報提供元:JRシステム

現在の色づき状況や紅葉イベントの開催情報は、事前に問い合わせ先までお尋ねのうえおでかけください。

高尾山の紅葉/東京都八王子市

高尾山の紅葉

紅葉と富士山を同時に見ることができるときもある

画像提供:(公社)八王子観光コンベンション協会

高尾山は都心から電車で約1時間と好位置にある自然の宝庫で標高は599メートル。1967(昭和42)年に明治の森高尾国定公園に指定された山内には、約1200種の植物、約100種の野鳥、約5000種の昆虫が生息している。中でも秋のモミジは格別で、山頂のもみじ台や薬王院の周辺、ケーブルカー清滝駅、高尾山駅など、約1ヶ月にわたって多くの登山者の目を楽しませている。

見どころ

麓の清滝駅から標高472メートルの高尾山駅までケーブルカーで結ばれた沿線にはオオモミジやイロハモミジなどが群生し、最盛期には赤や黄色のトンネルができる。高尾山もみじまつりは2024年10月26日(土)から12月8日(日)の期間に開催される。

例年の色付き始め 11月中旬
例年の紅葉見頃 11月中旬12月上旬 期間は例年の見頃。気象条件により前後する場合あり

高尾山の紅葉の色づき状況

青葉

紅葉色づき情報提供元:JRシステム

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日比谷公園の紅葉/東京都千代田区

日比谷公園の紅葉

雲形池の水面に映る色づいたイチョウやモミジ

画像提供:公益財団法人東京都公園協会

幕末までは松平肥前守などの大名屋敷であったが、明治時代に陸軍練兵場となる。その後「都市の公園」として計画、設計、造成し、日本初の近代的な洋風公園として誕生した。花壇には一年中、色鮮やかな四季の花が咲き、ビジネス街に勤める人達のいこいの場になっている。1903(明治36)年開園当時のデザインのS字形の園路のイチョウ並木が見事な黄葉を見せてくれる。また、雲形池は都市公園等の噴水としては日本で三番目に古いとされる鶴の噴水のある池。春は桜の開花、秋から冬にかけてのイチョウモミジの紅葉黄葉は見事だ。

見どころ

公園の設計者・本多静六博士が首を賭けても移植を成功させてみせる、といった逸話がある巨木「首賭けイチョウ」の他、鶴の噴水池周辺の紅葉が見もの。

例年の色付き始め 11月上旬
例年の紅葉見頃 11月下旬12月上旬 期間は例年の見頃。気象条件により前後する場合あり

現在の色づき状況や紅葉イベントの開催情報は、事前に問い合わせ先までお尋ねのうえおでかけください。

代々木公園の紅葉/東京都渋谷区

代々木公園の紅葉

静謐な空間に紅葉の朱色が色を添える

画像提供:代々木公園サービスセンター

園内に点在する落葉樹はケヤキ900本、イチョウ200本、モミジ200本など約1300本もの木々が順番に色付いて紅葉散策ができる、東京都内でも定番の紅葉スポットだ。総面積約54万平方メートルに及ぶ都心の公園は広場や噴水もあり、ベンチも豊富なので腰を下ろしてのんびりと1日中紅葉鑑賞が楽しめる。原宿門の右側前方に広がるイチョウ並木は例年11月下旬~12月上旬が見頃で、噴水池西側の真っ赤なモミジとのコントラストが絶景。落葉のじゅうたんを踏みしめながらの散策で秋を実感してみるのもおすすめだ。

見どころ

園内の通りの両側に並ぶケヤキは、紅葉の時期になると赤、黄、緑のグラデーションを見せる。また、通り沿いにはベンチもあり、腰をかけてのんびり紅葉した樹々を観賞することもできる。

例年の色付き始め 11月上旬
例年の紅葉見頃 11月上旬12月中旬 期間は例年の見頃。気象条件により前後する場合あり

現在の色づき状況や紅葉イベントの開催情報は、事前に問い合わせ先までお尋ねのうえおでかけください。

御岳渓谷の紅葉/東京都青梅市

御岳渓谷の紅葉

名水百選に選ばれた清流が紅葉に彩られた渓谷を勢いよく流れる

画像提供:青梅市観光協会

JR青梅線の御嶽駅からすぐに位置する、多摩川上流の御岳渓谷。秋になると、両岸のモミジイチョウなどが色づく風光明媚な景観を楽しみながら気軽に紅葉狩りができる人気スポットだ。例年、11月上旬頃からカエデイチョウ、ケヤキ、山桜、コナラなどが色付き始め、11月下旬頃にかけて見頃を迎える。そびえる巨岩を縫うように白波を立てる清流を望み、「名水百選」にも選ばれている。2024年10月26日(土)~11月24日(日)には、みたけ渓谷秋色まつりが開催。屋台村(10月26日(土))、みたけ昔写真展といったイベントが行われる。

見どころ

遊歩道が整備され、沢井駅近くの楓橋から上流のせせらぎの里美術館までの約4キロメートルを結んでいる。黄金色に輝く玉堂美術館前の大イチョウは、色味、葉の密度ともに素晴らしい。

例年の色付き始め 11月上旬
例年の紅葉見頃 11月上旬11月下旬 期間は例年の見頃。気象条件により前後する場合あり

御岳渓谷の紅葉の色づき状況

青葉

紅葉色づき情報提供元:JRシステム

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小石川後楽園の紅葉/東京都文京区

小石川後楽園の紅葉

最盛期には大堰川が朱色に染まる

画像提供:(公財)東京都公園協会

国の特別史跡、特別名勝に指定されている、都心のオアシスともいえる庭園。もとは水戸徳川家の江戸中屋敷内(明暦の大火後に上屋敷となる)に造られたもので、「海・山・川・田園」を見立てた風景の中に、日本や中国各地の景勝を模した建造物が配されている。秋にはイロハモミジやハゼ、ケヤキ、イチョウなどが紅葉し、丸屋や紅葉林が趣深い景色となる。特に、京都府にある東福寺の通天橋を表現した「通天橋」付近は多くの木々が色付く絶景ポイントだ。

見どころ

都内の庭園では最大級の約500本のイロハモミジが、歩くたびに変化する風景を錦秋に彩る。園内一円で、きれいな紅葉風景を楽しめるが、中でもおすすめは「大堰川」「紅葉林」「丸屋」周辺。2024年11月16日(土)から12月8日(日)は「深山紅葉を楽しむ」と題して日本文化を体感できる各種イベント実施する。

例年の色付き始め 11月中旬
例年の紅葉見頃 11月下旬12月上旬 期間は例年の見頃。気象条件により前後する場合あり

小石川後楽園の紅葉の色づき状況

青葉

紅葉色づき情報提供元:JRシステム

現在の色づき状況や紅葉イベントの開催情報は、事前に問い合わせ先までお尋ねのうえおでかけください。

殿ヶ谷戸庭園の紅葉/東京都国分寺市

殿ヶ谷戸庭園の紅葉

美しい紅葉が園内に点在している

画像提供:都立殿ヶ谷戸庭園

国分寺崖線の段丘崖にできた谷を巧みに利用した回遊式林泉庭園。崖の上の明るい芝生地から竹林、崖下の湧水池、樹林で雰囲気が一変する造園手法が見どころの一つだ。約200本ほど植えられたイロハモミジ11月中旬から12月上旬に見頃となり、紅葉亭から見下ろす紅葉と池の眺めは絶景。美しい庭園で武蔵野の自然を楽しむことができる。

見どころ

次郎弁天池回りのイロハモミジは深紅色に染まり、芝生地では、イチョウの黄色、モミジの赤色、そしてモッコクの緑色と、美しいグラデーションが見どころだ。また11月16日(土)には伝統技能見学会(雪吊り)が開催され、11月22日(金)から24日(日)はキッチンカー(三福だんご)が出店して賑わう。

例年の色付き始め 11月中旬~11月下旬
例年の紅葉見頃 11月中旬12月上旬 期間は例年の見頃。気象条件により前後する場合あり

殿ヶ谷戸庭園の紅葉の色づき状況

青葉

紅葉色づき情報提供元:JRシステム

現在の色づき状況や紅葉イベントの開催情報は、事前に問い合わせ先までお尋ねのうえおでかけください。

思い立ったらすぐに行ける場所に、思いも寄らぬ絶景が広がっている。この秋は都内の紅葉スポットで感動と癒やしの時間を過ごしてみてはいかがだろうか。

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表記に関する説明

  • 青葉

  • 色づき始め

  • 今見頃

  • 色あせ始め

  • 落葉

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