今週末(10月18・19日)の紅葉見頃はここ!まもなく見頃を迎えそうな全国の紅葉名所ガイド

全国

東北や甲信越では紅葉が本格化。北海道では見納めとなる名所も増え、北日本から東日本のスポットを中心に続々と見頃を迎えている。今回は、今見頃を迎えている名所や、今週末(10月18日(土)・19日(日))に美しい光景を楽しめそうな全国の紅葉スポットをピックアップして紹介する。

見頃を迎えそうな紅葉名所をピックアップ ※写真は苗場ドラゴンドラの紅葉
見頃を迎えそうな紅葉名所をピックアップ ※写真は苗場ドラゴンドラの紅葉画像提供:苗場スキー場

※各スポットの見頃は2025年10月15日時点の情報です。最新の情報は公式サイト等をご確認ください。
※そのほかの内容は取材時点の情報です。また、写真は2024年以前のものです。

【北海道】今見頃・まもなく見頃を迎えそうな紅葉名所

【北海道】滝の上公園 / 険しい崖を包むように彩る夕張川の絶景紅葉

色づき状況:今見頃(※2025年10月15日現在)

無数の滝と紅葉が織りなす光景 / 滝の上公園の紅葉
無数の滝と紅葉が織りなす光景 / 滝の上公園の紅葉画像提供:夕張市


大小無数の滝と奇岩がある千鳥ヶ滝、数多くの奇岩がそびえる竜仙峡など、夕張川が作り出した渓谷美と四季折々のたたずまいが魅力の公園。秋になると、数種類のツツジが燃えるように色づき、道内有数の紅葉の名所となっている。例年9月下旬頃から色づき始め、10月上旬~中旬頃に見頃を迎える。


【北海道】滝上渓谷 錦仙峡 / 紅葉のアーチ越しに望む美しい渓谷

色づき状況:今見頃(※2025年10月15日現在)

紅葉の錦仙峡 / 滝上渓谷 錦仙峡の紅葉
紅葉の錦仙峡 / 滝上渓谷 錦仙峡の紅葉画像提供:(一社)滝上町観光協会


北海道滝上町の市街地を流れる渚滑(しょこつ)川を称して「錦仙峡(きんせんきょう)」と呼ぶ。ここは町中心部に渓谷があり、気軽に散策できるのが魅力。川幅の狭い急流は大小の滝をつくり、そこを過ぎるとゆっくり静かに流れ、新緑や濃緑、紅葉、冬景色と四季折々の変化が楽しめる。両岸には足に優しいウッドチップの散策路があり、秋にはカエデやモミジ、ナナカマド、ヤチダモなどが、例年は10月上旬頃から色づき始め、10月下旬にかけて紅葉が見頃を迎える。


【北海道】定山渓(定山渓温泉) / 紅葉の名所、定山渓温泉

色づき状況:色づき始め(※2025年10月15日現在)

二見吊橋付近に広がる美しい紅葉/定山渓(定山渓温泉)の紅葉
二見吊橋付近に広がる美しい紅葉/定山渓(定山渓温泉)の紅葉画像提供:一般社団法人 定山渓観光協会


国立公園内にあり、豊かな自然に恵まれた全国でも有数の紅葉名所である定山渓温泉。札幌中心部から1時間足らずで気軽に訪ねられることから「札幌の湯の杜」として人気を集めている。四方を山々に囲まれているため、温泉街を散策するだけでも鮮やかな紅葉を楽しめる。二見吊橋から見る渓谷の景色は必見だ。また、10月上旬から5カ所の紅葉エリアへ、それぞれシャトルバスで行ける「五大紅葉」がスタート。知られざる紅葉スポットをガイドが案内する「紅葉かっぱバス」や、温泉街よりひと足早い紅葉を空中散歩で楽しめ、山頂からは石狩湾まで望む大パノラマの絶景が望める札幌国際スキー場の「紅葉ゴンドラ」など、紅葉の美しさを存分に堪能できる。


【北海道】阿寒湖畔 / 鮮やかに色づく景勝地、阿寒の紅葉

色づき状況:色づき始め(※2025年10月15日現在)

赤や黄の紅葉の間を清流が流れる / 阿寒湖畔の紅葉
赤や黄の紅葉の間を清流が流れる / 阿寒湖畔の紅葉画像提供:阿寒観光協会まちづくり推進機構


阿寒湖の滝口は、阿寒湖の水と太郎湖の水が合流し阿寒川となる景勝地。阿寒湖畔から国道240号釧路方面へ約4キロほど下ると滝見橋がある。ここは滝口から阿寒川の源流となる滝と多彩な木々や草花の鮮やかな色彩が融合し、見事な景色を生み出している。例年、9月下旬~10月上旬が見頃で、ヤマモミジ、ナナカマド、イタヤカエデ、カツラなどの紅葉を見ることができる。


【北海道】洞爺湖周辺 / 洞爺湖畔沿いを散策しながら眺める紅葉は格別

色づき状況:色づき始め(※2025年10月15日現在)

湖畔沿いから眺める紅葉が見ものだ / 洞爺湖周辺の紅葉
湖畔沿いから眺める紅葉が見ものだ / 洞爺湖周辺の紅葉画像提供:一般社団法人 洞爺湖温泉観光協会


北海道洞爺湖の西岸、洞爺湖を囲む大地の端にあるサイロ展望台からは、洞爺湖をはじめ、中島、有珠山、昭和新山等を一望でき、洞爺湖の大パノラマが広がる絶景のポイントだ。有珠山噴火記念公園は洞爺湖全体を見渡せるスポットで、紅葉のトンネルを通る散策が楽しめる。紅葉を満喫したあとは、周辺に点在する温泉でのんびりと疲れを癒やすのも一興だ。

【東北】今見頃・まもなく見頃を迎えそうな紅葉名所

【東北・青森県】八甲田連峰 / 八甲田ロープウェーから眺める巨大パノラマ

色づき状況:今見頃(※2025年10月15日現在)

空の上から紅葉を楽しめる / 八甲田連峰の紅葉
空の上から紅葉を楽しめる / 八甲田連峰の紅葉画像提供:八甲田ロープウェー


青森県の八甲田ロープウェーで味わえる約10分間の空中散歩は、360度のパノラマから、季節によってその姿を変える。津軽平野や陸奥湾、遠くは北海道までも見渡せる贅沢な時間だ。山頂付近は9月下旬、山腹付近は10月上旬、山麓付近は10月中旬から色づき始める。


【東北・青森県】城ヶ倉渓流 / 360度の巨大パノラマで見る迫力満点の紅葉

色づき状況:色づき始め(※2025年10月15日現在)

紅葉に彩られる橋そのものも魅力的 / 城ヶ倉渓流の紅葉
紅葉に彩られる橋そのものも魅力的 / 城ヶ倉渓流の紅葉画像提供:青森市


青森県青森市に位置し、豊かな自然が手つかずのまま残されている十和田八幡平国立公園内有数の景勝地。渓流に架かる全長360メートルの上路式橋・城ヶ倉大橋からは、八甲田連峰や岩木山はもちろん、青森市街地まで見渡せる。橋の両端には駐車スペースと休憩所があり、車を降りて、紅葉が広がる城ヶ倉渓流の景色を楽しむことができる。現在、渓流は立ち入り禁止。


【東北・秋田県】須川高原 / 須川湖周辺の木々が黄色や赤に鮮やかに染まる

色づき状況:色づき始め(※2025年10月15日現在)

秋晴れの青空と紅葉が湖面に映える / 須川高原の紅葉
秋晴れの青空と紅葉が湖面に映える / 須川高原の紅葉画像提供:東成瀬村


名峰栗駒山の中腹に広がる秋田県の須川高原は、標高1100メートルに位置する開放感たっぷりの紅葉スポット。毎年10月10日前後が紅葉のピークとなっている。ブナやカエデ、ナナカマドなどの黄色や赤、そして常緑樹の緑が美しいコントラストを見せる。また須川湖では、栗駒国定公園木々の色が鮮やかに湖面に映し出され、まるで絵ハガキのような美しい風景になる。


【東北・岩手県】栗駒山 / 栗駒山麓を一望できる絶景地

色づき状況:今見頃(※2025年10月15日現在)

栗駒山の絶景に紅葉がさらに彩を加える / 栗駒山(岩手県)の紅葉
栗駒山の絶景に紅葉がさらに彩を加える / 栗駒山(岩手県)の紅葉画像提供:一関市観光協会


岩手、宮城、秋田三県にまたがる標高1626メートルの名峰、栗駒山。数々の花や高山植物に恵まれ、雄大な自然美を楽しめる。東北地方のほぼ中央に位置し、栗駒山の中腹には毎分6000リットル湧出する須川温泉があるなど、魅力的なスポットが点在する。秋は全山を覆うブナ、ナナカマドなどが紅葉し、登山と合わせて紅葉狩りができる。麓から見上げる山肌、上から見下ろす山肌それぞれが一面赤やオレンジに染まり、まさに絶景。


【東北・山形県】月山 / 錦に染まる山岳信仰の名峰

色づき状況:今見頃(※2025年10月15日現在)

赤と緑が散りばめられた山肌を近くで見ることができる / 月山の紅葉
赤と緑が散りばめられた山肌を近くで見ることができる / 月山の紅葉画像提供:(一社)月山朝日観光協会


標高1984メートル、夏スキーのメッカとして知られる月山は、日本百名山にも数えられる東北の名峰。夏を彩ってきたコバイケイソウやニッコウキスゲなどの高山植物に代わり、秋はミネカエデやナナカマドなどが鮮やかに紅葉し、草紅葉も加わり、山を錦秋に染めていく。こうした美しい紅葉を、リフトを利用して気軽に登り楽しめるのも月山の魅力だ。月山ペアリフト上駅あたりのナナカマドの真っ赤な紅葉は特に見事。


【東北・山形県】天元台・西吾妻スカイバレー / 天元台ロープウェイの眺めは朝がおすすめ

色づき状況:色づき始め(※2025年10月15日現在)

ロープウェイは山麓・湯元駅より標高差430メートルの高さを6分で運行 / 天元台・西吾妻スカイバレーの紅葉
ロープウェイは山麓・湯元駅より標高差430メートルの高さを6分で運行 / 天元台・西吾妻スカイバレーの紅葉画像提供:天元台高原


天元台の入口である白布温泉の裏手から白布三十三観音への紅葉道は、桜、イタヤカエデ、ブナなど色とりどりの紅葉がトンネルを形成している。また、秘湯「新高湯」から天元台ロープウェイの脇を流れる湯ノ入沢は、ナナカマド、ヤマウルシ、ヤマブドウの赤が美しく、白布大滝、大樽川へと流れが続く。さらに、天元台高原の南東滝見台から見る明道沢は、ナナカマド、ヤマウルシなどの深紅とダケカンバの黄色、トドマツの緑色や滝の白色が鮮やかなコントラストを作り出す。


【東北・福島県】安達太良山 / 色とりどりの紅葉が山の斜面を埋めつくす

色づき状況:今見頃(※2025年10月15日現在)

ミズナラ、ブナなどが美しく色づく紅葉時期は多くの登山客が訪れる / 安達太良山の紅葉
ミズナラ、ブナなどが美しく色づく紅葉時期は多くの登山客が訪れる / 安達太良山の紅葉画像提供:二本松市観光連盟


福島県二本松市、安達郡大玉村、郡山市、耶麻郡猪苗代町の境に位置する標高1700メートルの山で、安達太良連峰の主峰。日本百名山の一つに数えられる。なかでも薬師岳(標高1350メートル)から見る紅葉が特に美しく、例年10月上旬から見頃を迎える。ミズナラやブナなど多種多様な木々が紅葉し、燃え上がるような鮮やかな色に染まる山肌が見事。比較的ゆるやかな登山道が整備されており、気軽に散策を楽しむのもおすすめ。

【関東】今見頃・まもなく見頃を迎えそうな紅葉名所

【関東・栃木県】那須連山(茶臼岳) / 登山道の先にある圧巻の紅葉風景

色づき状況:今見頃(※2025年10月15日現在)

日本百名山の一座は紅葉の名所でもある / 那須連山(茶臼岳)の紅葉
日本百名山の一座は紅葉の名所でもある / 那須連山(茶臼岳)の紅葉画像提供:(一社)那須町観光協会


主峰の茶臼岳をはじめ、朝日岳や三本槍岳などの那須連山は、ナナカマドやダケカンバなどの紅葉がとても美しい。例年、早い場所では9月中旬から色づきはじめ、9月下旬から10月上旬にかけて場所を変えながら見頃を迎える。茶臼岳9合目の那須ロープウェイ山頂駅から登山道を30分ほど歩くと、赤のじゅうたんを敷いたかのような、山肌が一面に染まる景色に出合う。さらに40分ほど進んだ先にある姥ヶ平は、茶臼岳を背景にした紅葉が素晴らしく、周囲の山肌までも赤く染まる景観は圧巻だ。


【関東・群馬県】尾瀬(尾瀬ヶ原) / 草紅葉から木々へと移りゆく湿原の紅葉

色づき状況:今見頃(※2025年10月15日現在)

9月中旬頃から草原が金色に色づく草紅葉を堪能できる / 尾瀬(尾瀬ヶ原)の紅葉
9月中旬頃から草原が金色に色づく草紅葉を堪能できる / 尾瀬(尾瀬ヶ原)の紅葉画像提供:一般社団法人片品村観光協会


周囲を2000メートル級の山々に囲まれた標高1400メートルの湿原、尾瀬ヶ原。この湿原の紅葉は草紅葉(くさもみじ)と呼ばれ、9月中旬から10月初めにかけて草原が金色に色づく。9月下旬頃から、広葉樹が赤や黄色に色づき、緑の針葉樹との美しいコントラストを見せる。尾瀬一帯は原始林に囲まれた日本最大級の高層湿原で、約1000種の珍しい植物群の宝庫。特別記念物、特別保護地区に指定され、至仏山、燧ヶ岳の山岳美や、高層湿原に咲く高山植物など、多くの自然美が堪能できる。


【関東・群馬県】谷川岳 / 切り立った岩肌に紅葉のコントラストが映える

色づき状況:色づき始め(※2025年10月15日現在)

ダイナミックな山並みを紅葉が赤く染め上げる / 谷川岳の紅葉
ダイナミックな山並みを紅葉が赤く染め上げる / 谷川岳の紅葉画像提供:みなかみ町観光協会


日本百名山の一つ、標高1977メートルの谷川岳。頂上だけでなく稜線からの眺望も素晴らしく、10月上旬、天神尾根周辺のナナカマドが赤く染まると間もなく紅葉が始まる。谷川岳の東麓の一ノ倉沢の大岩壁は絶景で、みなかみ町を代表する名勝となっている。そのほかにも、山頂に続くロープウェイからは美しい山々の紅葉と空を一望することができる。

【甲信越】今見頃・まもなく見頃を迎えそうな紅葉名所

【甲信越・新潟県】苗場ドラゴンドラ / 気軽にゆったり、およそ25分の空中散歩

色づき状況:今見頃(※2025年10月15日現在)

ゴンドラから見渡す一面の紅葉世界 / 苗場ドラゴンドラの紅葉
ゴンドラから見渡す一面の紅葉世界 / 苗場ドラゴンドラの紅葉画像提供:苗場スキー場


美しい渓流の上などをアップダウンを繰り返しながら進む苗場ドラゴンドラは、片道約5.5キロという日本最長の長さを誇り、およそ25分の長い時間にわたって紅葉を楽しむことができる。また、道中には、エメラルドグリーンに輝く神秘的な湖の「二居湖」や、14号柱と呼ばれる、まるで紅葉の世界に飛び込んでいくかのようなスリルを体感できるスポットもあり、迫力満点の空中散歩を満喫できる。


【甲信越・長野県】栂池自然園 / 初冠雪があれば三段紅葉が楽しめる

色づき状況:今見頃(※2025年10月15日現在)

紅葉に囲まれながら遊歩道をウォーキングできる / 栂池自然園の紅葉
紅葉に囲まれながら遊歩道をウォーキングできる / 栂池自然園の紅葉画像提供:小谷村観光連盟


長野県の栂池自然園は、最大で標高1900メートルに位置する日本有数の高層湿原だ。ここで見られる草紅葉(クサモミジ)は9月下旬頃からが見頃となり、約5.5キロの遊歩道を美しく彩ってくれる。また、ダケカンバの黄色、ナナカマドの赤、常緑のオオシラビソがメリハリのある紅葉風景を作り出し、人々の目を楽しませる。山頂に初冠雪があると、雪・紅葉・緑の三段紅葉が楽しめる。


【甲信越・長野県】白馬五竜アルプス平 / 北アルプスの大展望と遠見尾根の紅葉

色づき状況:今見頃(※2025年10月15日現在)

鮮やかに染まる山々を見られる / 白馬五竜アルプス平の紅葉
鮮やかに染まる山々を見られる / 白馬五竜アルプス平の紅葉画像提供:株式会社五竜


麓から8人乗りゴンドラに乗って約8分で標高1515メートルのアルプス平に到着。北アルプスの絶景と遠見尾根に広がる紅葉が楽しめる。そこから約20~30分歩くか、アルプス展望リフトに乗ると自然散歩道があり、標高1676メートルの地蔵の頭周辺の散策ができる。そこからさらに標高2007メートルの小遠見山山頂を目指す片道約90分の小遠見山トレッキングもおすすめ。例年9月下旬から10月下旬までが紅葉の見頃。


【甲信越・長野県】八方尾根 / 雄大な山岳景観と紅葉を楽しむ

色づき状況:今見頃(※2025年10月15日現在)

ハイキング客の目を色とりどりの紅葉が楽しませる / 八方尾根の紅葉
ハイキング客の目を色とりどりの紅葉が楽しませる / 八方尾根の紅葉画像提供:白馬村観光局


白馬八方尾根には、八方池へと続く八方尾根自然研究路が広がっている。スキー場内のゴンドラとリフト2基を乗り継ぐとあっという間にそこは標高1830メートル。そこから八方池まで約90分のトレッキング。空気の澄んでいる日には南アルプスから富士山まで見渡せる壮大な景色が広がる。また、八方尾根は位置的にも白馬三山に最も近く、素晴らしい紅葉のみならず、山々の稜々とした岩肌なども見ることが可能。圧倒的なスケールで広がる大パノラマを思う存分堪能できる。


【甲信越・長野県】志賀高原 / 針葉樹と広葉樹のコントラストが美しい

色づき状況:今見頃(※2025年10月15日現在)

流れる滝が紅葉に趣きを添える / 志賀高原の紅葉
流れる滝が紅葉に趣きを添える / 志賀高原の紅葉画像提供:志賀高原観光協会


標高1300~2300メートルの長野県志賀高原は、志賀山、横手山、笠ヶ岳、岩菅山、焼額山などの山々に囲まれ、山腹や麓には湿原や池、沼が点在。白根火山周辺や木戸池周辺、丸池蓮池周辺などで、それぞれ異なる趣きの紅葉を楽しむことができる。紅葉の時期には、針葉樹の間で紅葉する広葉樹のコントラストが見事。また、標高の高いところでは初雪、すそ野では紅葉という光景も見ることができる。


【甲信越・長野県】戸隠高原鏡池 / 水面に四季折々の美しさを映し出す池

色づき状況:今見頃(※2025年10月15日現在)

鏡池と紅葉、そして山々の作り出す景観 / 戸隠高原鏡池の紅葉
鏡池と紅葉、そして山々の作り出す景観 / 戸隠高原鏡池の紅葉画像提供:(一社)戸隠観光協会


標高1200メートルの長野県戸隠高原を囲む戸隠山(標高1904メートル)や飯縄山が、色づいたカエデやモミジ、ブナなどで美しい秋の景色を見せる。特に鏡池は、池がまるで鏡のように、四季それぞれに絶妙な装いを見せてくれる。彩り豊かな山々が湖面に映るエリア屈指の紅葉スポット。


【甲信越・長野県】上高地(大正池、河童橋周辺) / 黄金色のカラマツがシーズン終盤を演出

色づき状況:今見頃(※2025年10月15日現在)

黄金色の木々が水面を鮮やかに彩る / 上高地(大正池、河童橋周辺)の紅葉
黄金色の木々が水面を鮮やかに彩る / 上高地(大正池、河童橋周辺)の紅葉画像提供:(一社)松本市アルプス山岳郷


長野県の梓川にかかる河童橋から眺める穂高連峰は、季節を問わない景勝地として名高い。秋には、コハウチワカエデ、シラカバなどから上高地の紅葉が始まり、カラマツの黄金色がシーズンの終わりを演出する。大正池や田代池の湖面には木々の紅葉が鮮やかに映る。山頂が初冠雪すると、雪の白、カラマツの黄金色、針葉樹の緑という三段紅葉を眺めることができる。


【甲信越・長野県】高峰高原 / 標高差による紅葉の移り変わりが美しい

色づき状況:色づき始め(※2025年10月15日現在)

1300メートルほどの標高差から紅葉の移り変わりも楽しめる / 高峰高原の紅葉
1300メートルほどの標高差から紅葉の移り変わりも楽しめる / 高峰高原の紅葉画像提供:一般社団法人 こもろ観光局


標高2000メートルの高峰高原から見えるカラマツ、ナナカマドの紅葉が美しい。富士山や八ヶ岳をバックに美しい黄葉を見せ、この絶景のなか、例年は10月上旬頃からカラマツやナナカマド、シラカバなどが色づき始める。11月上旬頃にかけて、色鮮やかな紅葉や黄葉が一面に広がり見頃となる。

【北陸】今見頃・まもなく見頃を迎えそうな紅葉名所

【北陸・富山県】立山(黒部ダム:標高1470メートル付近) / 高さ日本一のアーチ式ダム・黒部ダムと日本屈指の立山連峰

色づき状況:今見頃(※2025年10月15日現在)

ロープウェイから眺める絶景 / 立山(黒部ダム:標高1470メートル付近)の紅葉
ロープウェイから眺める絶景 / 立山(黒部ダム:標高1470メートル付近)の紅葉画像提供:関西電力株式会社


大自然の中に、なだらかなアーチを描く標高1454メートルの黒部ダムは、高さ186メートル、堤長492メートルという世界でも屈指の規模を誇る。立山連峰をバックにした、高さ日本一のアーチ式ダムだ。ダム駅の屋上には展望台があり、目前に広がる黒部ダムの雄大な姿と立山連峰の大パノラマを楽しむことができる。例年、10月上旬頃からナナカマド、ミネカエデ、ダケカンバなどが色づき始め、10月中旬から10月下旬が紅葉の見頃となる。

【東海】今見頃・まもなく見頃を迎えそうな紅葉名所

【東海・岐阜県】日和田高原 / 御岳山麓の見事な紅葉

色づき状況:今見頃(※2025年10月15日現在)

杣ヶ池に映る見事な紅葉 / 日和田高原の紅葉
杣ヶ池に映る見事な紅葉 / 日和田高原の紅葉画像提供:日和田高原ロッジ・キャンプ場


日和田高原は、北にアルプス連峰・乗鞍岳、南に御岳を望む飛騨随一の景観を誇る高原で、御岳山麓から徐々に紅葉が広がる。秋になると、県道朝日高根線沿いは深緑から紅葉へと彩りが移り変わり、秋空に映えるシラカバ林の白と黄色・赤色のコントラストを楽しむことができる。カエデだけではなく、ナナカマドやウルシなどの紅葉も見られるスポット。また、高原内に位置する杣ケ池の水面に、色とりどりに染まった木々が映りこむ光景も美しい。


【東海・岐阜県】御嶽パノラマライン / 飛騨・美濃紅葉33選に選ばれた紅葉の名所

色づき状況:今見頃(※2025年10月15日現在)

鮮やかに色づいた雄大な自然を楽しめる / 御嶽パノラマラインの紅葉
鮮やかに色づいた雄大な自然を楽しめる / 御嶽パノラマラインの紅葉画像提供:下呂市役所


岐阜県道441号の鈴蘭高原へ向かう分岐から濁河温泉までをつなぐドライブウェイ。御嶽山を眺めながらのドライブを楽しめ、澄んだ空気と手つかずの自然が堪能できる。道中には大平展望台があり、紅葉の見頃時期には、赤や黄色に色づいた山々が楽しめるほか、御嶽の噴火により流出した日本一の長さの溶岩流の跡を一望できる。


【東海・岐阜県】新穂高温泉 / 絶景北アルプスと鮮やかな紅葉

色づき状況:色づき始め(※2025年10月15日現在)

新穂高ロープウェイからの紅葉 / 新穂高温泉の紅葉
新穂高ロープウェイからの紅葉 / 新穂高温泉の紅葉画像提供:新穂高ロープウェイ


山々に囲まれる飛騨・高山エリアの新穂高温泉の紅葉は、毎年10月上旬から下旬にかけて見頃となり、辺り一面が鮮やかに色づく。新穂高ロープウェイから見下ろす景色は、赤や黄色の紅葉のグラデーションが美しく、まるで絵画のよう。10月中旬を過ぎた頃からは、秋晴れの日には真っ青な空に初雪を被った北アルプスと紅葉が織りなす絶景を望むことができる。周辺には源泉かけ流しの露天風呂があり、湯に浸かりながら紅葉を楽しめるため多くの人で賑わう。



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情報は2025年10月17日 11:01時点のものです。おでかけの際はご注意ください。

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