鶴岡八幡宮や円覚寺、長谷寺など人気紅葉スポットから、切通など郊外の穴場スポットまで、鎌倉のおすすめ紅葉スポットをご紹介。色鮮やかな寺院の境内や庭園を静かに散策したり、もみじ絨毯の上をアクティブにハイキングしたり、夜間ライトアップされた木々の幻想的な姿を眺めたり、鎌倉の紅葉は楽しみ方もさまざま。この時期ならではの鎌倉の魅力をリサーチして、散策するコースを計画してみよう。
※本記事は一部2023年の情報です。2024年の情報に随時更新しております。
大山寺・大山阿夫利神社下社の紅葉/神奈川県伊勢原市
真っ赤なモミジのトンネル階段
画像提供:(一社)伊勢原市観光協会
大山寺の参道の階段や大山阿夫利神社周辺にある、真っ赤に色付いた紅葉の木が観光客を迎えてくれる。見頃は11月中旬から下旬で、参道の階段に並ぶ石灯籠と紅葉が神秘的な雰囲気を作り出す。深紅に染まった紅葉や、相模湾を一望できる景色を昼夜を問わず楽しむことができる人気のスポットとなっている。
見どころ
2024年11月20日(水)~12月1日(日)の期間に行われるライトアップ(平日は日没~19時、土日祝は日没~20時)では、昼間と違った美しさが感じられる。また、ライトアップ期間中はケーブルカーの夜景運転を実施(平日 ~19時、土日祝 ~20時)。
例年の色付き始め |
11月上旬~11月中旬 |
例年の紅葉見頃 |
11月中旬~11月下旬 期間は例年の見頃。気象条件により前後する場合あり。2024年11月20日(水)~12月1日(日)はライトアップ |
現在の色づき状況や紅葉イベントの開催情報は、事前に問い合わせ先までお尋ねのうえおでかけください。
三溪園の紅葉/神奈川県横浜市中区
横浜で、古都のような紅葉の風景が楽しめる
画像提供:三溪園
実業家の原富太郎(雅号、三溪)が明治39年に開いた日本庭園。17万5000平方メートルに及ぶ園内には、京都や鎌倉などから移築された歴史的建造物が数多く配置されている。見頃となる11月中旬から12月中旬にかけては、イチョウやモミジ、カエデなどが園内各所で美しく紅葉する。中でも内苑の聴秋閣の周辺、外苑の横笛庵や林洞庵周辺が見事。横浜で古都のような風情ある紅葉の景色が楽しめる。
見どころ
2024年11月22日(金)から12月8日(日)までの金・土・日・祝日は、19:30(最終入園19:00)まで「 紅葉ライトアップ」を開催。ジャンパンゴールドを基調とした色味で演出する紅葉や歴史的建造物のライトアップを実施。やわらかい光に導かれるように、幻想的な空間が広がり、非日常的な景色を堪能できる。
例年の色付き始め |
11月中旬 |
例年の紅葉見頃 |
11月中旬~12月中旬 期間は例年の見頃。気象条件により前後する場合あり。ライトアップは11月22日(金)~12月8日(日)の金・土・日・祝日 |
現在の色づき状況や紅葉イベントの開催情報は、事前に問い合わせ先までお尋ねのうえおでかけください。
鶴岡八幡宮の紅葉/神奈川県鎌倉市
源氏池に架かる橋と紅葉からは風情を感じられる
画像提供:鶴岡八幡宮
御本殿は、1828年(文政11年)、江戸幕府11代将軍徳川家斉の造営による代表的な江戸建築で、若宮とともに国の重要文化財に指定されている。深い杜の緑と鮮やかな社殿の朱色が調和する境内には源頼朝公、実朝公をお祀りする白旗神社をはじめとする境内社の他、静御前ゆかりの舞殿や段葛が八百年の長い歴史を伝えている。秋には鮮やかに色づいた木々が境内をより神秘的に彩り、鎌倉周辺の紅葉の名所として知られている。
見どころ
モミジやカエデなどの紅葉が境内に点在する。池の水面に映し出される姿を見ながら境内の散策を楽しめる。
例年の色付き始め |
11月中旬 |
例年の紅葉見頃 |
11月下旬~12月上旬 期間は例年の見頃。気象条件により前後する場合あり |
現在の色づき状況や紅葉イベントの開催情報は、事前に問い合わせ先までお尋ねのうえおでかけください。
長谷寺の紅葉/神奈川県鎌倉市
境内の紅葉を照らし、赤と黄色がより強調される
画像提供:長谷寺
736年(天平8年)創建の古刹で、ご本尊の十一面観世音菩薩像は木彫仏としては日本最大級。四季折々の花木で境内が彩られることから、「鎌倉の西方極楽浄土」とも呼ばれる。秋になるとカエデやイチョウの紅葉が見られ、期間限定のライトアップも行われる。妙智池と放生池の周辺では、紅葉が水面に映し出され、幻想的な光景を楽しむことができる。
見どころ
2024年11月23日(祝)から12月8日(日)の日没~19時(19時30分閉山)にはライトアップが行われ、妙智池や放生池、経蔵などが照らし出される(日没~時間未定)。闇夜に浮かぶ紅葉は、日中と異なる美しい姿を披露してくれる。
例年の色付き始め |
11月下旬 |
例年の紅葉見頃 |
11月下旬~12月中旬 期間は例年の見頃。気象条件により前後する場合あり。 |
現在の色づき状況や紅葉イベントの開催情報は、事前に問い合わせ先までお尋ねのうえおでかけください。
源氏山公園の紅葉/神奈川県鎌倉市
頼朝像を紅葉した木々が取り囲む
画像提供:鎌倉市
白旗山または旗立山とよばれたこともある。緑豊かな自然に囲まれ、公園のすぐわきには、鎌倉の七切通しの一つであり、国の史跡でもある化粧坂が、園内には頼朝像・広場などがある。 春には桜、秋には紅葉が楽しめる。北鎌倉、大仏へ抜けるハイキングコースがあり、近くには葛原岡神社、銭洗弁天、佐助稲荷がある。
見どころ
散策路ではモミジやイチョウの落ち葉が絨毯のようになり、公園全体で秋を感じることができる。また、山全体が紅葉で染まり、晴れた日には富士山を眺めることも。
例年の色付き始め |
11月中旬 |
例年の紅葉見頃 |
11月下旬~12月上旬 期間は例年の見頃。気象条件により前後する場合あり |
現在の色づき状況や紅葉イベントの開催情報は、事前に問い合わせ先までお尋ねのうえおでかけください。
一条恵観山荘の紅葉/神奈川県鎌倉市
四阿(あずまや)脇で色づく木々
画像提供:一条恵観山荘
一条恵観山荘は、江戸時代前期の皇子である一条恵観によって営まれ、1959年に京都から鎌倉に移築された国指定重要文化財。雅びと野趣をあわせもつこの山荘は、四季折々の花々や木々に囲まれ、訪問者に季節の移ろいを感じさせてくれる。秋になると、赤や黄、オレンジに色づいた木々の葉がグラデーションをなして重なり合い、「紅葉の錦」とでも言うべき趣きを見せる。
見どころ
例年、園内の紅葉とともに、カエデをあしらった「花手水」や、紅葉にちなんだ和菓子などを提供する「かふぇ楊梅亭(やまももてい)」が好評を博している。訪れた際にはぜひあわせて楽しみたい。
例年の色付き始め |
11月中旬 |
例年の紅葉見頃 |
11月中旬~12月中旬 期間は例年の見頃。気象条件により前後する場合あり。休園日はシーズンにより異なる。最新情報は公式サイトで要確認 |
現在の色づき状況や紅葉イベントの開催情報は、事前に問い合わせ先までお尋ねのうえおでかけください。
建長寺の紅葉/神奈川県鎌倉市
紅葉のトンネルは境内の最奥へ続いている
画像提供:建長寺
臨済宗建長寺派の大本山で、鎌倉五山第一位の格式を誇る寺。秋には境内最奥の半僧坊をメインに色鮮やかな紅葉が見られ、拝観に訪れた人々の心を癒やしている。また半僧坊は、瑞泉寺など二階堂方面の寺々をつなぐ全長4キロメートルの天園ハイキングコースの入口となっている。例年、11月中旬から12月下旬頃が、紅葉の見頃の時期となる。
見どころ
半僧坊に至るまでの参道でも紅葉を鑑賞することができ、見頃を迎えると真っ赤なトンネルのようになる。
例年の色付き始め |
11月上旬 |
例年の紅葉見頃 |
11月中旬~12月下旬 期間は例年の見頃。気象条件により前後する場合あり |
現在の色づき状況や紅葉イベントの開催情報は、事前に問い合わせ先までお尋ねのうえおでかけください。
宮ヶ瀬ダムの紅葉/神奈川県愛甲郡愛川町
深い緑に囲まれたダム周辺は、紅葉の季節には美しく色づく
画像提供:愛川町役場商工観光課
かつては関東の耶馬渓とまで称された中津渓谷が広がっていたが、2000年(平成12年)に宮ヶ瀬ダムが完成し、新しい名所となった。深い緑に囲まれた周辺はかつてのおもかげを残しており、紅葉の季節には美しく色づく。見頃は11月中旬~下旬で、ダムの直下にある、県立あいかわ公園でも鮮やかな紅葉が楽しめる。
見どころ
湖畔エリア内の主要施設や観光ポイントを結びエリア内を1周できるロードトレインや、宮ヶ瀬ダムインクライン、遊覧船などからも紅葉を見ることができる。【観光放流は11月まで実施中です。詳細は公式サイト等をご確認ください】
例年の色付き始め |
11月上旬 |
例年の紅葉見頃 |
11月中旬~11月下旬 期間は例年の見頃。気象条件により前後する場合あり |
現在の色づき状況や紅葉イベントの開催情報は、事前に問い合わせ先までお尋ねのうえおでかけください。
海蔵寺の紅葉/神奈川県鎌倉市
四季を通じて花の名所として親しまれている、神奈川鎌倉市の海蔵寺。入り口の右手に鎌倉十井の一つ「底脱(そこぬけ)の井」が、左手奥には板戸を閉めたやぐらの中に丸穴が16個並んで湧水をたたえている「十六の井」がある。秋の紅葉の時期には、山門と周辺のモミジのダイナミックな色彩の対比や、境内に立てられた和傘や鐘楼と紅葉のコントラストは目を見張るほどの美しさだ。
見どころ
参道にも左右にモミジやカエデが植えられ、寺に着くまでの道のりも秋の風情が楽しめる。例年、11月上旬頃から色付き始め、11月下旬から12月上旬頃にかけて、見頃を迎える。
例年の色付き始め |
11月上旬 |
例年の紅葉見頃 |
11月下旬~12月上旬 期間は例年の見頃。気象条件により前後する場合あり |
現在の色づき状況や紅葉イベントの開催情報は、事前に問い合わせ先までお尋ねのうえおでかけください。
浄智寺の紅葉/神奈川県鎌倉市
境内全域で紅葉を楽しめる
画像提供:浄智寺
鎌倉五山第四位の禅宗の寺。鎌倉石の参道が印象的で、深閑とした緑深い趣が特徴の境内には、本尊三世仏坐像を祀る曇華殿や鐘楼門、鎌倉江の島七福神の1つである布袋尊がある。秋にはカエデ、モミジ、イチョウが色づき、境内全域で紅葉が楽しめる。紅葉の後に訪れる落葉の風景も、木々を彩る姿と異なる美しさをもたらす。
見どころ
鎌倉石の参道脇や曇華殿前のイチョウは必見。ほかにも、紅葉で色づく境内奥の山も見逃せない。
例年の色付き始め |
11月中旬 |
例年の紅葉見頃 |
11月下旬~12月下旬 期間は例年の見頃。気象条件により前後する場合あり |
現在の色づき状況や紅葉イベントの開催情報は、事前に問い合わせ先までお尋ねのうえおでかけください。
鎌倉の紅葉は市街地と山間での時期にズレがあり、例年の見頃だと11月下旬から12月下旬までと長めに楽しめるのが魅力。場所によっては12月中旬が見頃になるところも。有名寺院の紅葉や人気紅葉スポットもおすすめだが、ゆっくり紅葉を楽しみたいのなら、タイミングをずらして山間の穴場的なスポットを狙うのもおすすめだ。