鶴岡八幡宮や円覚寺、長谷寺など人気紅葉スポットから、切通など郊外の穴場スポットまで、鎌倉のおすすめ紅葉スポットをご紹介。色鮮やかな寺院の境内や庭園を静かに散策したり、もみじ絨毯の上をアクティブにハイキングしたり、夜間ライトアップされた木々の幻想的な姿を眺めたり、鎌倉の紅葉は楽しみ方もさまざま。この時期ならではの鎌倉の魅力をリサーチして、散策するコースを計画してみよう。
※本記事は一部2023年の情報です。2024年の情報に随時更新しております。
三溪園の紅葉/神奈川県横浜市中区
横浜で、古都のような紅葉の風景が楽しめる
画像提供:三溪園
実業家の原富太郎(雅号、三溪)が明治39年に開いた日本庭園。17万5000平方メートルに及ぶ園内には、京都や鎌倉などから移築された歴史的建造物が数多く配置されている。見頃となる11月中旬から12月中旬にかけては、イチョウやモミジ、カエデなどが園内各所で美しく紅葉する。中でも内苑の聴秋閣の周辺、外苑の横笛庵や林洞庵周辺が見事。横浜で古都のような風情ある紅葉の景色が楽しめる。
見どころ
2024年11月22日(金)から12月8日(日)までの金・土・日・祝日は、19:30(最終入園19:00)まで「 紅葉ライトアップ」を開催。ジャンパンゴールドを基調とした色味で演出する紅葉や歴史的建造物のライトアップを実施。やわらかい光に導かれるように、幻想的な空間が広がり、非日常的な景色を堪能できる。
例年の色付き始め |
11月中旬 |
例年の紅葉見頃 |
11月中旬~12月中旬 期間は例年の見頃。気象条件により前後する場合あり。ライトアップは11月22日(金)~12月8日(日)の金・土・日・祝日 |
現在の色づき状況や紅葉イベントの開催情報は、事前に問い合わせ先までお尋ねのうえおでかけください。
大山寺・大山阿夫利神社下社の紅葉/神奈川県伊勢原市
真っ赤なモミジのトンネル階段
画像提供:(一社)伊勢原市観光協会
大山寺の参道の階段や大山阿夫利神社周辺にある、真っ赤に色付いた紅葉の木が観光客を迎えてくれる。見頃は11月中旬から下旬で、参道の階段に並ぶ石灯籠と紅葉が神秘的な雰囲気を作り出す。深紅に染まった紅葉や、相模湾を一望できる景色を昼夜を問わず楽しむことができる人気のスポットとなっている。
見どころ
2024年11月20日(水)~12月1日(日)の期間に行われるライトアップ(平日は日没~19時、土日祝は日没~20時)では、昼間と違った美しさが感じられる。また、ライトアップ期間中はケーブルカーの夜景運転を実施(平日 ~19時、土日祝 ~20時)。
例年の色付き始め |
11月上旬~11月中旬 |
例年の紅葉見頃 |
11月中旬~11月下旬 期間は例年の見頃。気象条件により前後する場合あり。2024年11月20日(水)~12月1日(日)はライトアップ |
現在の色づき状況や紅葉イベントの開催情報は、事前に問い合わせ先までお尋ねのうえおでかけください。
明月院の紅葉/神奈川県鎌倉市
秋の境内を紅葉が彩る
画像提供:明月院
鎌倉市にある臨済宗建長寺派の寺。山門をくぐって左手にある本堂には本尊の聖観世音菩薩がまつられている。花の寺としても有名で、春先にはシダレザクラやレンギョウなど、初夏は参道から境内までを彩るアジサイ、冬はスイセン、ツバキ、ロウバイなど四季折々の花が咲く。12月の紅葉期には本堂後庭園も公開される。
見どころ
秋はイチョウやイロハモミジ、ヤマモミジなどが鮮やかに色づき、美しい景観が楽しめる。丸窓から眺める紅葉は、丸い額縁に飾られた絵画のような格別の美しさだ。
例年の色付き始め |
11月中旬 |
例年の紅葉見頃 |
11月下旬~12月中旬 期間は例年の見頃。気象条件により前後する場合あり |
現在の色づき状況や紅葉イベントの開催情報は、事前に問い合わせ先までお尋ねのうえおでかけください。
長谷寺の紅葉/神奈川県鎌倉市
境内の紅葉を照らし、赤と黄色がより強調される
画像提供:長谷寺
736年(天平8年)創建の古刹で、ご本尊の十一面観世音菩薩像は木彫仏としては日本最大級。四季折々の花木で境内が彩られることから、「鎌倉の西方極楽浄土」とも呼ばれる。秋になるとカエデやイチョウの紅葉が見られ、期間限定のライトアップも行われる。妙智池と放生池の周辺では、紅葉が水面に映し出され、幻想的な光景を楽しむことができる。
見どころ
2024年11月23日(祝)から12月8日(日)の日没~19時(19時30分閉山)にはライトアップが行われ、妙智池や放生池、経蔵などが照らし出される(日没~時間未定)。闇夜に浮かぶ紅葉は、日中と異なる美しい姿を披露してくれる。
例年の色付き始め |
11月下旬 |
例年の紅葉見頃 |
11月下旬~12月中旬 期間は例年の見頃。気象条件により前後する場合あり。 |
現在の色づき状況や紅葉イベントの開催情報は、事前に問い合わせ先までお尋ねのうえおでかけください。
瑞泉寺の紅葉/神奈川県鎌倉市
紅葉が奥に続く階段を彩り豊かにする
画像提供:鎌倉市観光協会
神奈川県鎌倉市にある「瑞泉寺」は別名花の寺とも呼ばれ、1年中四季の花が楽しめる。ウメ、スイセン、サクラ、 ハギ、などが有名だが、瑞泉寺周辺の谷戸一帯は「紅葉ヶ谷」と呼ばれる紅葉の名が付く地名も残っており、見頃の11月下旬~12月中旬にはモミジ、カエデ、イチョウが美しく色づく。境内では紅葉の他、珍しい冬サクラや寒菊も見ることができる。
見どころ
山門の周囲を鮮やかな紅葉が囲んでおり、訪れる人々が息をのんでしまうほど美しい姿を見せる。また寺の庭園は、夢窓国師作の名園として名高い。
例年の色付き始め |
11月下旬 |
例年の紅葉見頃 |
11月下旬~12月中旬 期間は例年の見頃。気象条件により前後する場合あり |
現在の色づき状況や紅葉イベントの開催情報は、事前に問い合わせ先までお尋ねのうえおでかけください。
報国寺の紅葉/神奈川県鎌倉市
古都鎌倉ならではの秋を味わえる
画像提供:報国寺
神奈川県鎌倉市にある臨済宗建長寺派の寺院で、1334年(建武元年)天岸慧広を開山に創建された。本尊は釈迦如来である。境内に孟宗竹約2000本からなる竹林があり竹寺としても知られている。一木一草が歴史を物語る古都鎌倉で、お抹茶を一服いただきながら、美しく生い茂る竹とともに錦秋の秋を味わうのは趣が深い。
見どころ
29世 義道和尚の下に昭和34年11月より始まった「日曜坐禅会」が、午前7時半より迦葉堂(かしょうどう)において行われている。一般の方も参加できる(※開催時間:7時30分~9時15分、毎週日曜、年中無休、7時30分までに到着(時間厳守)。服装などについての詳細は公式サイトでご確認ください)。
例年の色付き始め |
11月中旬 |
例年の紅葉見頃 |
11月下旬~12月上旬 期間は例年の見頃。気象条件により前後する場合あり |
現在の色づき状況や紅葉イベントの開催情報は、事前に問い合わせ先までお尋ねのうえおでかけください。
建長寺の紅葉/神奈川県鎌倉市
紅葉のトンネルは境内の最奥へ続いている
画像提供:建長寺
臨済宗建長寺派の大本山で、鎌倉五山第一位の格式を誇る寺。秋には境内最奥の半僧坊をメインに色鮮やかな紅葉が見られ、拝観に訪れた人々の心を癒やしている。また半僧坊は、瑞泉寺など二階堂方面の寺々をつなぐ全長4キロメートルの天園ハイキングコースの入口となっている。例年、11月中旬から12月下旬頃が、紅葉の見頃の時期となる。
見どころ
半僧坊に至るまでの参道でも紅葉を鑑賞することができ、見頃を迎えると真っ赤なトンネルのようになる。
例年の色付き始め |
11月上旬 |
例年の紅葉見頃 |
11月中旬~12月下旬 期間は例年の見頃。気象条件により前後する場合あり |
現在の色づき状況や紅葉イベントの開催情報は、事前に問い合わせ先までお尋ねのうえおでかけください。
宮ヶ瀬ダムの紅葉/神奈川県愛甲郡愛川町
深い緑に囲まれたダム周辺は、紅葉の季節には美しく色づく
画像提供:愛川町役場商工観光課
かつては関東の耶馬渓とまで称された中津渓谷が広がっていたが、2000年(平成12年)に宮ヶ瀬ダムが完成し、新しい名所となった。深い緑に囲まれた周辺はかつてのおもかげを残しており、紅葉の季節には美しく色づく。見頃は11月中旬~下旬で、ダムの直下にある、県立あいかわ公園でも鮮やかな紅葉が楽しめる。
見どころ
湖畔エリア内の主要施設や観光ポイントを結びエリア内を1周できるロードトレインや、宮ヶ瀬ダムインクライン、遊覧船などからも紅葉を見ることができる。【観光放流は11月まで実施中です。詳細は公式サイト等をご確認ください】
例年の色付き始め |
11月上旬 |
例年の紅葉見頃 |
11月中旬~11月下旬 期間は例年の見頃。気象条件により前後する場合あり |
現在の色づき状況や紅葉イベントの開催情報は、事前に問い合わせ先までお尋ねのうえおでかけください。
源氏山公園の紅葉/神奈川県鎌倉市
頼朝像を紅葉した木々が取り囲む
画像提供:鎌倉市
白旗山または旗立山とよばれたこともある。緑豊かな自然に囲まれ、公園のすぐわきには、鎌倉の七切通しの一つであり、国の史跡でもある化粧坂が、園内には頼朝像・広場などがある。 春には桜、秋には紅葉が楽しめる。北鎌倉、大仏へ抜けるハイキングコースがあり、近くには葛原岡神社、銭洗弁天、佐助稲荷がある。
見どころ
散策路ではモミジやイチョウの落ち葉が絨毯のようになり、公園全体で秋を感じることができる。また、山全体が紅葉で染まり、晴れた日には富士山を眺めることも。
例年の色付き始め |
11月中旬 |
例年の紅葉見頃 |
11月下旬~12月上旬 期間は例年の見頃。気象条件により前後する場合あり |
現在の色づき状況や紅葉イベントの開催情報は、事前に問い合わせ先までお尋ねのうえおでかけください。
海蔵寺の紅葉/神奈川県鎌倉市
四季を通じて花の名所として親しまれている、神奈川鎌倉市の海蔵寺。入り口の右手に鎌倉十井の一つ「底脱(そこぬけ)の井」が、左手奥には板戸を閉めたやぐらの中に丸穴が16個並んで湧水をたたえている「十六の井」がある。秋の紅葉の時期には、山門と周辺のモミジのダイナミックな色彩の対比や、境内に立てられた和傘や鐘楼と紅葉のコントラストは目を見張るほどの美しさだ。
見どころ
参道にも左右にモミジやカエデが植えられ、寺に着くまでの道のりも秋の風情が楽しめる。例年、11月上旬頃から色付き始め、11月下旬から12月上旬頃にかけて、見頃を迎える。
例年の色付き始め |
11月上旬 |
例年の紅葉見頃 |
11月下旬~12月上旬 期間は例年の見頃。気象条件により前後する場合あり |
現在の色づき状況や紅葉イベントの開催情報は、事前に問い合わせ先までお尋ねのうえおでかけください。
鎌倉の紅葉は市街地と山間での時期にズレがあり、例年の見頃だと11月下旬から12月下旬までと長めに楽しめるのが魅力。場所によっては12月中旬が見頃になるところも。有名寺院の紅葉や人気紅葉スポットもおすすめだが、ゆっくり紅葉を楽しみたいのなら、タイミングをずらして山間の穴場的なスポットを狙うのもおすすめだ。