今週末(12月14日・12月15日)の紅葉見頃はここ!12月でもまだ見頃の全国の紅葉名所ガイド
全国
12月も中旬にさしかかり、すっかり年の瀬の雰囲気となってきた。一方で、今年は紅葉の見頃が例年より遅くなったスポットが目立ち、中にはこれから見頃を迎える名所も。今回は今週末(12月14日(土)・15日(日))、冬に秋の絶景を楽しむ、少し不思議な体験が味わえそうな全国の紅葉スポットをピックアップして紹介。
※各スポットの見頃は2024年12月11日時点の情報です。最新の情報は公式サイト等をご確認ください。
※そのほかの内容は取材時点の情報です。また、写真は2023年以前のものです。
【関東】今見頃・まもなく見頃を迎えそうな名所
【関東・東京都】六義園 / 歴史ある日本庭園が紅葉で趣深く
色づき状況:今見頃(※2024年12月11日現在)
駒込駅からほど近い六義園(りくぎえん)は、回遊式築山泉水の江戸期を代表する大名庭園。11月下旬の見頃になるとイロハカエデ約400本のほか、ドウダンツツジやイチョウなど紅葉する木、計約560本が庭園を鮮やかに彩り、山や池が配された園内のいたる所で紅葉が楽しめる。特に園の西、水香江あたりの紅葉が見事だ。つつじ茶屋や山陰橋は特に絵になる。
【関東・東京都】小石川後楽園 / 水戸徳川家ゆかりの回遊式庭園
色づき状況:今見頃(※2024年12月11日現在)
国の特別史跡、特別名勝に指定されている、都心のオアシスともいえる庭園。もとは水戸徳川家の江戸中屋敷内(明暦の大火後に上屋敷となる)に造られたもので、「海・山・川・田園」を見立てた風景の中に、日本や中国各地の景勝を模した建造物が配されている。秋にはイロハモミジやハゼ、ケヤキ、イチョウなどが紅葉し、丸屋や紅葉林が趣深い景色となる。特に、京都府にある東福寺の通天橋を表現した「通天橋」付近は多くの木々が色づく絶景ポイントだ。
【関東・東京都】神代植物公園 / モミジ以外にも秋を楽しめる植物公園
色づき状況:今見頃(※2024年12月11日現在)
東京都にあり、約4800種類、10万本の樹木が植えられた日本を代表する植物公園。イロハモミジやオオモミジなど約55種100本が植えられている「かえで園」や、「えびね・あじさい園」周辺の流れ沿いのメタセコイアとラクウショウなど、園内各所に紅葉を楽しめる樹木が植えられている。例年、11月上旬から園内各所で色づき始め、11月下旬から12月上旬にかけて「かえで園」の紅葉が見頃を迎える。
【関東・東京都】向島百花園 / 江戸の町人文化が今に息づく下町の庭園
色づき状況:今見頃(※2024年12月11日現在)
江戸の町人文化が花開いた文化・文政期(1804~1830年)に仙台出身の骨董商、佐原鞠塢によって開設された植物庭園。四季を通じて花が咲くこの庭は、当時の一流文化人たちの手で造られた庶民的な趣きで、小石川後楽園や六義園などの大名庭園とは異なった美しさをもっている。秋には、園内のモミジやイチョウがきれいに色づく。1978年(昭和53年)に国の名勝および史跡の指定を受けている。秋が深まるにつれて、ハゼや桜、イチョウやモミジなどの木々が景色に彩りを添えてくれる。向島百花園では紅葉だけでなく、キクやサザンカ、ツバキの花、ヤブコウジ、カラタチバナ、センリョウ、マンリョウの赤い実なども一緒に楽しむことができる。
【関東・東京都】旧芝離宮恩賜庭園 / 紅葉が魅力的な大名庭園
色づき状況:色づき始め(※2024年12月11日現在)
2024年に一般開園開始から100年を迎えた、最も古い江戸初期の大名庭園のひとつ。典型的な池泉を中心とした回遊式庭園で、その地割りと石組みは秀逸。例年、11月下旬頃から色づくソメイヨシノやモミジの紅葉が、大名庭園を彩る。約220本ある松の緑とモミジの紅葉のコントラストを楽しみたい。園内中央には池があり、赤や黄色に染まった紅葉が池の水に映し出される。歴史ある庭園の日本文化に触れながら、美しい景色を堪能できる。
【関東・神奈川県】三溪園 / 古都のような風情ある紅葉を横浜で楽しめる
色づき状況:今見頃(※2024年12月11日現在)
実業家の原富太郎(雅号、三溪)が1906年(明治39年)に開いた日本庭園。17万5000平方メートルに及ぶ園内には、京都や鎌倉などから移築された歴史的建造物が数多く配置されている。見頃となる11月中旬から12月中旬にかけては、イチョウやモミジ、カエデなどが園内各所で美しく紅葉する。なかでも内苑の聴秋閣の周辺、外苑の横笛庵や林洞庵周辺が見事。横浜で古都のような風情ある紅葉の景色が楽しめる。
【関東・千葉県】本土寺 / 約1000本のモミジが境内を彩る
色づき状況:今見頃(※2024年12月11日現在)
水戸光圀の寄進と伝えられる古松、老杉の参道を抜け仁王門をくぐると、鮮やかな赤に染まる約1000本ものモミジが境内を彩る。また、五重塔や仁王門、回廊といった建造物と紅葉が織りなす風情ある景観から、多くの参拝者が訪れる。木々の色づき始めは例年11月中旬からで、オオサカズキのほか、徳川家康の側室・秋山夫人の墓近くにあることからその名がついた自生のシュウザンコウなどが観賞できる。
【東海】今見頃・まもなく見頃を迎えそうな名所
【東海・愛知県】犬山 寂光院 / 尾張のもみじでらの別名で親しまれる名所
色づき状況:今見頃(※2024年12月11日現在)
愛知県犬山市の寂光院は、別名「尾張のもみじでら」と呼ばれ、秋の紅葉スポットとしても知られている。巨木を含む約1000本の樹木が、例年、11月中旬から12月上旬にかけて鮮やかに色づき、紅葉が見頃を迎える。
【東海・静岡県】目の霊山 油山寺 / 天然記念物の御霊スギと紅葉の競演
色づき状況:今見頃(※2024年12月11日現在)
目の健康などを祈願する「目の霊山」として広く信仰を集めている真言宗の古刹は、紅葉の名所としても有名。山門をくぐると色鮮やかなモミジが広がり、整えられた庭園との風景のコラボレーションも必見。境内では、紅葉の景色を堪能できるほかにも、三重の塔をはじめとする多くの文化財建造物や天然記念物「御霊スギ」がある。また、孝謙天皇が霊水にて洗眼し、眼病が全快されたゆえんの滝である「るりの滝」は、神秘的な雰囲気で癒やされる。
【東海・静岡県】一碧湖 / 湖畔散歩にぴったりな季節
色づき状況:今見頃(※2024年12月11日現在)
今から約10万年前の爆発的な噴火でできた、一周約4キロメートルのひょうたん型の火口湖。「伊豆の瞳」とも呼ばれる静かな湖で、歌人の与謝野鉄幹・晶子夫妻も、この地を愛したと言われている。秋は、木々が赤く染まり、落ち葉も積り、秋ならではの美しい景観を描き出す。紅葉の下を泳ぐカルガモなどこの時期ならではの景色も趣深い。例年、11月下旬頃から色づき始め、12月上旬頃にかけて紅葉が見頃となる。
【東海・静岡県】浜松城公園 / 色鮮やかな紅葉が城周辺を彩る
色づき状況:色づき始め(※2024年12月11日現在)
浜松市の中心部に位置し、市民の憩いの場にもなっている緑豊かな公園。浜松有数の桜の名所として知られるほか、秋には日本庭園を中心にして紅葉が広がり、赤や黄色など鮮やかに色づいた木々がお城を囲むようにして彩る。カエデ、モミジ、イチョウ、ケヤキ、ナンキンハゼなどが色づき、浜松城天守閣と紅葉のコラボレーションが楽しめる。深山式回遊型の日本庭園内にある北門や、下池にかかる木橋周辺のモミジも風情があって美しい。
【関西】今見頃・まもなく見頃を迎えそうな名所
【関西・京都府】梅小路公園 朱雀の庭 / 池に映える逆さ紅葉が幻想的な美しさ
色づき状況:今見頃(※2024年12月11日現在)
梅小路公園にある、平安建都1200年を記念して作られた池泉回遊式庭園「朱雀の庭」。秋に行われる紅葉まつりでは、約9000平方メートルの庭園内が幻想的にライトアップされ、約150本のモミジやアカマツが夜空に美しく浮かび上がる。浅池「水鏡」の水面に映り込む「逆さ紅葉」は、絶好の紅葉ポイント。照らされた紅葉が浅池に映りこみ、幻想的な景観が広がる。
【関西・京都府】龍安寺 / 枯山水の石庭と紅葉の取り合わせも美しい
色づき状況:今見頃(※2024年12月11日現在)
世界文化遺産であり、京都を代表する寺院のひとつ。境内には桜400本など多種の樹木があり、約400本の木々の紅葉も楽しめる。2500坪(約8300平方メートル)の鏡容池は池泉回遊式となっており四季折々の花々が咲いている。世界的にも有名な石庭(正しくは方丈庭園)は、代表的な枯山水の庭園で、国の史跡および特別名勝に指定されている。室町時代の作庭とされるが作庭者は不明。秋の紅葉の時期も美しく、例年11月中旬から色づき始めたモミジが、11月下旬から12月上旬にかけて見頃を迎える。
【関西・和歌山県】西之丸庭園(紅葉渓庭園) / 色鮮やかなモミジが池の水面に映える庭園
色づき状況:今見頃(※2024年12月11日現在)
西之丸庭園は、通称紅葉渓庭園と呼ばれる8217平方メートルの広さを持つ江戸時代初期に造られた大名庭園。紅葉と名付けられている通り、秋の季節に最も美しい風景を見せる。例年11月下旬から12月上旬にかけて、池の水面に映るモミジなど趣きのある風景を観賞できる。池のほとりに建つ鳶魚閣(えんぎょかく)や、池の中央にある舟の形をした御舟石など、紅葉の風情をいっそう趣深く感じられるスポットも多い。2024年11月下旬~2025年2月28日(金)には、庭園ライトアップを実施。
【九州】今見頃・まもなく見頃を迎えそうな名所
【九州・福岡県】秋月城跡周辺 / 秋に輝く筑前の小京都
色づき状況:今見頃(※2024年12月11日現在)
秋月は「筑前の小京都」とも呼ばれる城下町。例年、11月下旬から12月初旬にかけて、黒門周辺にある約20本のカエデが赤く染まる。紅葉と黒門のコントラストが特に素晴らしく、毎年早朝より多くの観光客で賑わう。杉の馬場には露店が並び、ゆっくりと紅葉を堪能できる。最新の見頃については公式サイトにて要確認。
【九州・大分県】国東(文殊仙寺・岩戸耶馬) / 文殊仙寺から岩戸寺への道が圧巻
色づき状況:今見頃(※2024年12月11日現在)
文殊仙寺に続く道沿いの奇岩の木々は、秋になると、寺に近づくにつれて紅葉が深まっていく。境内や駐車場から見える素晴らしい景色は「文殊耶馬」と呼ばれ、多くの人々の目を楽しませる。また、文殊仙寺から岩戸寺につながる道の途中、「岩戸耶馬」と呼ばれるあたりでは、山口池から臨む山々の景色・紅葉が素晴らしい。天台宗の寺院である文殊仙寺は「三人寄れば文殊の知恵」の発祥の地としても有名で、合格祈願・学業成就の参拝者も多く訪れる。
【九州・大分県】高崎山自然動物園 / 色づく自然の中で野生のニホンザルに会える
色づき状況:色づき始め(※2024年12月11日現在)
野生のニホンザルを間近で見ることができる高崎山自然動物園。秋の紅葉の時期にはモミジやカエデが美しく色づき、12月上旬から中旬にかけて見頃となる。山全体の紅葉を歩道橋から見るのもおすすめだが、園内を散策すると、紅葉だけではなく、サルとの共演を楽しむことができる。
※記事内の価格は特に記載がない場合は税込み表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。
この記事で紹介された紅葉スポット
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西之丸庭園(紅葉渓庭園)の紅葉
和歌山県・和歌山市例年の見頃:11月下旬~12月上旬 -
梅小路公園 朱雀の庭の紅葉
京都府・京都市下京区例年の見頃:11月中旬~12月上旬 -
龍安寺の紅葉
京都府・京都市右京区例年の見頃:11月下旬~12月上旬 -
六義園の紅葉
東京都・文京区例年の見頃:11月下旬~12月上旬 -
本土寺の紅葉
千葉県・松戸市例年の見頃:11月下旬 -
三溪園の紅葉
神奈川県・横浜市中区例年の見頃:11月中旬~12月中旬 -
小石川後楽園の紅葉
東京都・文京区例年の見頃:11月下旬~12月上旬 -
神代植物公園の紅葉
東京都・調布市例年の見頃:11月上旬~12月上旬 -
旧芝離宮恩賜庭園の紅葉
東京都・港区例年の見頃:11月下旬~12月上旬 -
向島百花園の紅葉
東京都・墨田区例年の見頃:11月中旬~12月中旬 -
秋月城跡周辺の紅葉
福岡県・朝倉市例年の見頃:11月下旬~12月上旬 -
国東(文殊仙寺・岩戸耶馬)の紅葉
大分県・国東市例年の見頃:11月中旬~12月上旬 -
高崎山自然動物園の紅葉
大分県・大分市例年の見頃:12月上旬~12月中旬 -
目の霊山 油山寺の紅葉
静岡県・袋井市例年の見頃:11月上旬~12月上旬 -
浜松城公園の紅葉
静岡県・浜松市中央区例年の見頃:11月下旬~12月上旬 -
犬山 寂光院の紅葉
愛知県・犬山市例年の見頃:11月中旬~12月上旬 -
一碧湖の紅葉
静岡県・伊東市例年の見頃:11月下旬~12月上旬
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