平林寺の紅葉/埼玉県新座市
武蔵野の面影を残す平林寺は、国の天然記念物に指定された広大な境内林を有する禅寺。毎年11月下旬~12月中旬にかけて、モミジの赤、クヌギやコナラの黄、松の深緑が織りなす色彩の対比が見事で、境内全体が紅葉のグラデーションに包まれる。紅葉期は前期(11月下旬から)と後期(12月上旬から)に分かれており、時期ごとに異なる美しさを楽しめる。伽藍を取り囲む雑木林の中を歩けば、武蔵野らしい穏やかな秋の風情を感じられる。
見どころ
前期は総門や仏殿など茅葺屋根の伽藍が紅葉に彩られ、特に半僧坊感応殿や放生池のモミジが西陽を浴びて水面に映る姿が美しい。後期になると境内林や「睡足軒の森」に色づきが広がり、約2キロメートルの散策路が赤や金色の葉に包まれる。林の中を歩きながら、時間の流れとともに変化する色合いを楽しめるのが魅力だ。




















