三十路苑の紅葉/長崎県雲仙市
九州屈指の紅葉の名所としても知られる雲仙岳は、紅葉する植物が120種類を越え国の天然記念物にも指定されている。その雲仙岳で一番最後に見頃を迎えるのが、雲仙温泉街の南西に位置する三十路苑(みそじえん)。普賢岳より1000メートルほど標高が低いため、遅い時期まで紅葉を楽しめる。今では県内外から多くの人が訪れる三十路苑の紅葉は、島原半島の郷土料理「ろくべえ」を出す「六兵衛茶屋」の経営者が8000坪の自宅裏山にモミジを植えたことが始まり。例年11月中旬になると、40年かけて育てた約1000本のモミジが赤や黄色に色付き広大な敷地を鮮やかに彩る。日没後にはライトアップも行われ、幻想的な世界が広がる。
見どころ
郷土料理「ろくべえ」は島原普賢岳大噴火の際に大飢饉に見舞われた人々を救おうと、島原の名主・六兵衛が考案したサツマイモで作られた麺。竹林と紅葉のコラボや水面に映る逆さ紅葉など見所満載。期間中には、日没からライトアップを実施。